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第716話 部屋に帰れない

860 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/01/24(火) 14:15:10 ID:jVLNwVCX0
このスレみててふと思い出した。
私が小学校上がる前の話。
私は同じ外観の小さな棟(?)がいくつも立ち並ぶ集合団地に住んでいました。
ある日遊び疲れて家に帰ろうと「ただいまー」と言いながら戸を開けると
そこは自分の部屋ではなく違う人の部屋で暗い中おじいさんが一人
テレビをみていて振り向いた。うわっ間違えた・・・と思って何も言わず
慌てて戸を閉めて、よく考えたら自分の部屋はもう一つ前の10棟の2階じゃん・・・
そこは9棟の2階でした。それで急いで10棟に移動し「ただいまー」と戸を開くと・・
さっきと同じ知らないおじいさんの部屋でやはり暗い中にテレビがついていて
振り向いてこちらをみてる。あれっ・・焦った私はまたも何も言わず戸を閉める。
あれっあれっ?階段を下りて場所を確認するとさっき確かに
10棟へ移動した筈なのに自分が立っているのは9棟の前だった。
パニック状態になりわけがわからなくて不安になったので
「おかーさーん!!」て叫ぶと10棟の自分の部屋の窓から母が顔を覗かせ
「あんた何してんの」「おかあさん!!」と今にもなきそうに訴えて
母が玄関から出てきてようやく自分の部屋に帰る事ができました。

その後9棟2階に住んでいるのはおじいさんではなく、
夫を亡くしたおばあさんだという事がわかりました。
今でもあの経験がなんだったのかよくわかりません。白昼夢だったのかな・・・

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