- 983 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/01/30(月) 03:46:43 ID:mYdhPrLl0
- 梅がてらに。
自分と兄は年子。殆ど双子みたいに育ったので仲が良い時はべったべたで、
悪い時の殺伐さは血を見るほど。
一例を挙げると足の甲に錐が刺さる、顔面キックで巨大な痣&短期記憶障害。
そんな殺伐期でも部屋は同じで二段ベッド。ある夜、こんな夢を見た。家の中で『何か』から逃げてる。何からかは判らない。とにかく狭い家の中で
逃げまくって、足を止めたらダメだ、逃げなきゃダメだ、と脅迫的にもがく。
しかし自分、元が運動オンチ&夢の中では足が三割増で遅くなるの法則で
どうにも距離を詰められる。
半分パニックになりながら子供部屋に。二段ベッドの上にいる兄ちゃんを叩き起こし、
助けを求めたところで目が覚めた。夢の終わりと、目が覚めた場所が同じだったので、一瞬混乱。
と同時に上のベッドで兄ちゃんのうなされる声。
喘息持ちの兄なのでそういった唸りや咳には慣れていたが、
この時はなぜか『起こさなきゃ兄が死ぬ』と思い、夢のように叩き起こす。
目を覚ました兄には、叩かれた。その後、礼を言われた。詳しくは話さなかったが、どうやら自分かに兄に夢をバトンタッチした
形になっていたらしい。兄も鈍足で、追い付かれたその瞬間に起こされたとか。
殴った理由は、繰り返しなのかと恐れたためであったらしい。
今でも何から逃げていたのかは判らないが、
その頃の殺伐期は、その日で止まった。なんか、仲良くしろってご先祖様が怒ってたのかもね。