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第734話 ついていったら…

216 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/02/10(金) 14:14:34 ID:vFKh4w5R0
小学1年生くらいのころ、しゃれにならない高熱が出て寝ていた。
そのとき見た不思議な夢。

喉が詰まって圧迫されて息ができず、
頭の奥がギリギリ痛くて、体中がズキズキする、
そんな感じで寝ていると、突然回りが静かになる。
目を開けると(というかあけてないのに見えている)
そこは和風の部屋でやけに広い。
時代劇で殿様が家臣の前で座ってるような部屋。
外から「ピーピードンドン」と笛や太鼓の音がする。
今度は大勢の人が歩いているような音が近づいてくる
「ざわざわ、がやがや」って感じで。
「お祭りをやってる。楽器を演奏してる人の後を見物客がついていってる」
と想像していた。

ガヤガヤはしばらくするといなくなり、自分も目を覚ます。
眠ると又その夢を見るんだけど、人ごみの音が聞こえるのは
感覚的に何時間もその部屋で寝てると聞こえることもあれば、
その部屋に「行った」とたんすぐ聞こえることもある。
しばらくして「あの人たちどこ行くんだろう?」と気になり、
なんとなく「それはヤバい」と思う部分もあるんだけど
「でも行ってみたい」という、夢独特の変な感覚(説明できん)で、
ある日、ピーピードンドンのときに布団から抜け出して障子を開けて外を見た。

そこから覚えていない。
ただ次に目を覚ましたら病院の白い天井で、
看護婦さんが「目が覚めたの?わかる?聞こえる?」と話しかけてきたて、
両親が私の顔を見て泣き崩れ、祖母が「良かった」と泣いていた。
死に掛けていたらしい。
これは自分は覚えてないんだけど、
「あの人たちについていったら、病院に来ちゃった」と言ったとか。
あれは…なんだったんだろう。

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