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第804話 おばけトンネル

272 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/05/26(金) 02:35:58 ID:30Fl1uZO0
色々嫌な事を思い出してきた・・・。

その1
地元の山で、「おばけトンネル」ってよばれている、ものすんごく気味の悪い
トンネルがあるの。どこにでもあるとは思うけど。
長さが200m位?で、幅が3m位(車の対向不可)。トンネルの中には一切
照明器具はない。
で、兄貴が車の免許を取ったので、その「おばけトンネル」をヘッドライトで
照らして、中を観察しようって話になった。(家から10km位離れていて
しかも山道なので車以外で滅多に来れない)
そして、そのトンネルに到着して、まずは車の中に乗ったまま通過した。
ごくごく普通のトンネルだったので、今度は俺が降りて、トンネルの中を
走ってみようってなったの。(車は俺と並走)
並走スタート。順調に走って出口まで3/4まで来た時に
「カァーン・・・」
っていう石がコンクリートに落ちたような音がした。
窓を全開で並走していたので、兄貴も俺もその音に気が付いた。俺は走るのを
少しやめて兄貴に「今の音聞いたよな?」と確認した。兄貴は「石が落ちたよ
うな音だよな?」と聞き返してきたので
「そうそう。このトンネルも崩壊寸前でヤバイかも」
とか話していると、また
「カァーン・・・」
っていう音がした。しかも、前より俺らの近くでその音がしてるの。
流石に俺と兄貴は黙ってしまってた。すると、今度はさらに近く、しかもさっき
より近いところで
「カァーン」
と。

273 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/05/26(金) 02:41:05 ID:30Fl1uZO0
その2

おいおいとか思ってると、さらに近付いて
「カァーン」
という音が。
「カァーン」
「カァーン」
とまるで人が近付くように音が鳴り始めた。
そこで、兄貴はアクセル全開で逃げていった。
置いてけぼりを食らった俺は死ぬ気で脱出。当然、後ろを見ることも出来な
かった。

あんなに規則正しく石が落下する訳もないだろうし、あれは一体?

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