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第887話 通夜の蝋燭

853 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/10/14(土) 13:42:46 ID:PxEMvMNv0
オカルト板に来る事のきっかけだった話

4年前父親が癌でこの世を去りました
事情があり父子家庭だった私は
一人で葬式の準備をしなくてはならなくなりました
親戚もいずに当時の彼と二人で
冷たくなった父との通夜を過ごしました
「もう寝よっか?」夜も更けて眠気が来た頃で
「火がついてると危ないね」と
私は迷わず蝋燭の火を息で消しました
電気の消した部屋だったので薄暗い部屋が真っ暗になり
二人は床に就いたのですが、ふと何かの拍子で目を開きました
部屋が薄っら明るいのです、蝋燭の火がついていました
でも私は何となく父が最後にした様な気がして
幽霊とかそう言う類のものは信じてなかったけれども
そのまま葬式の朝を迎えたのです

後で知ったんですけど通夜の時は
蝋燭の火は死者が道を失うので火を消してはいけないんですってね
きっと父が呆れたように火をつけたのでしょう
世間知らずな娘でごめんね、お父さん

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