- 395 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/11/24(金) 12:36:34 ID:5ebS3UtO0
- 少々長い話しになりますが私の不可解体験を書きます。「僕のお母さんですか?」
登校中信号待ちでボーっとしていると突然となりの男が言った。
当時私は20歳の大学生、妊娠・出産経験は無いそれに相手は明らかに30を超えていた、
ビックリして「ひっ…人違いです」と答えると相手はその答えが以外だったかの様な反応
で何でそんな嘘を付くの?と言った表情だった。その反応に私が驚いた。
信号が青になると私は急いでその場を去りました。こんな事を言っては失礼だが障害者っ
ぽい雰囲気で、ガリガリで目はギョロッとしていてよれよれのシャツに肩から黄色いポシ
ェットを下げていた。これが彼との最初の出会いでこの後数年に渡って何度も彼と遭遇し
ました。
その日から彼は毎日その場所で私を待っていて、必ず「僕のお母さんですか?」と聞くの
だ、「違います」そう一言言えば去って行ってくれるので気味は悪いが「警察」と言う程
でもありませんでした。
しかしいつの日から大学にまで現れる様になり私は彼にきつく怒鳴りました二度と現れる
なとか気持ち悪い、とかそんな事を言った気がします。
それからは現れる事も無く、東京の大学を卒業して実家へ戻り1年が過ぎたとき東京の友人
から久々に電話があった。
「あんたのストーカー男こないだ大学の近くで合っちゃってさぁ「お母さんはどこですか?」
って聞かれて、恐くて逃げちゃった」と言う内容でした。
その話を聞いても「ああそんな男もいたな」ぐらいにしか感じず、こっちには関係ないと思
っていたのに、次の年の母の日、玄関に萎れたカーネーションが置かれていました。
私は瞬時にあいつだ!?っと思い恐くなって父に相談し警察に行ったが相手に去れません、
被害と言った事件もなかったので陶然と言えば陶然なのですが私は不安で仕方がありません
でした。 - 396 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/11/24(金) 12:38:07 ID:5ebS3UtO0
- そして数カ月が経った雪が積もる夜の事です、私は街の歩道を歩いていました突然車がス
リップし玉突き事故に巻き込まれたのです。一瞬意識を失い次に気付いた時は車と倒れた
木の隙間でした体中が痛くて身動きがとれず声を上げても、周りは騒々しく誰も私に気が
ついてくれません。隣では火も上がっていてもう駄目だと思ったとき「おか~さ~ん、
おかあさ~ん」あの男の声がしました、私は思わず「ここ!!助けて!!ここにいるの!!」
叫びました彼も事故に巻き込まれたのか血まみれでした、雪を掻きわけ私を引っぱりだして
くれた彼を改めて見ると彼の方が重傷に見えとても痛そうだったのに彼は私を見て笑って
「お母さんですか?」と聞きました、私は何とも言えない気持ちになり「…うん……うん」
とうなづきぽろぽろと涙を流しました、涙を拭い顔をあげると彼の姿はそこにはありません
でした。ほんの一瞬で消えたのです。
それっきりもう何年も彼を見ていません、いったい彼が何だったのかは分りませんが幽霊と
言う物ではないとは思うのです…
雪が降ると時折思い出します、名も知らぬ息子の事を。長文駄文におつきあいいだだきありがとうございます。