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第947話 蜘蛛の叫び

683 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/02(金) 23:54:08 ID:B27xsBTf0
こういうの初めて書き込んだけど、レスもらえると嬉しいもんだね。
みなさんありがとです。
ちょうどまた人いないっぽいし、
調子に乗って別の話を書き込んでみようかと。
ただ、今度のは不思議とか不可解ではなく、むしろ不快な話。
リアルで話したら絶対すごい拒否反応をされるんだよね。
おかげでちゃんと最後まで話せたためしがないので、
この機会にちょっとそれを書いてみようかと。

何かっつうと、蜘蛛の鳴き声の話です。
最初に言っときますが、虫・蜘蛛苦手な人は
絶っっっっ対!!に読まないでください。
後でうなされても責任持ちません。

684 :683[sage] :2007/03/02(金) 23:55:20 ID:B27xsBTf0
俺は親が北海道出身だったので、小学生の時、夏や冬は必ず北海道で休みを過ごしてたのよ。
で、小学校低学年の時のある冬、北海道のばーちゃん家での経験です
何でかその日はたまたま親もばーちゃんも出かけてて、
俺が一人で留守番することになったんだ。
ばーちゃん家だからマンガなんかあるはずもない、TVも全然つまらない、
もう退屈で退屈でしょうがなくて。
石油ストーブの前で文字通りただごろごろしてた。
その時、ふっと気づくと、蜘蛛が天井から糸垂らして降りてきてたのよ。
蜘蛛っつっても小さい、東京でも家の中でたまに見るようなやつね。
その頃は虫とか全然平気だったからさ、いい退屈しのぎだと思って、
うまいこと捕まえて、手の中で転がしたりして遊んでたの。
でもそれもすぐに飽きちゃって、で、ちょろちょろいじってるうちに、
ふっと思いついたんだ。
「これ、燃やしたらどうなるんだろう?」って。
685 :683[sage] :2007/03/02(金) 23:56:13 ID:B27xsBTf0
いやもう子供って残酷だよね。
今になると本当に反省してるっていうか後悔してるんだけども。
ばーちゃん家のストーブってのがさ、なんていうのかな、
長方形の箱型で、真ん中に芯?っていうの、筒状の熱くなる部分があって、
火力最大にすると、その芯の上に炎がちろちろあがるようになってたんだ。
で、台所から割り箸とってきて、蜘蛛をつまんでその炎につけてみたのよ。
つっても箸で体をつまんでるから、箸が燃えないように、
まずは、はみ出してる足を火につけてみた。
そしたらさ、びっくりするくらい一瞬で燃えるのね。
印象で言うと、火に点けた瞬間消えちゃったって感じ。
本当もう読んでて不快だと思うけど、
正直その時は「すっげえ!おもしれー!」とか思ってたのよ。
そうなると気になるのは、体燃やしたらどうなるか、だ。
でも箸燃やすと絶対怒られるから、うまく箸が火につかないように、
筒の上で微妙にずらしたりとかしてたのよ。
686 :683[sage] :2007/03/02(金) 23:57:22 ID:B27xsBTf0
そしたら、ぽとって落としちゃったんだ、蜘蛛を。
筒の上部、なんていうか蓋みたいになってるとこに。
もちろんそこもめちゃくちゃ熱くなってるのは言うまでもないよね。
そしたらさ、思い出すだけで今でも鳥肌が立つんだけど、
鳴いたんだよ、蜘蛛が。とんでもなく大きな声で。
「ギィィィィッィイィッィィィィィィッィィィ!!!!!!」って。
声というよりか、歯と歯をこすり合わせて出した音ってのが近いかな。
断末魔の叫びだったんだろうね、その蜘蛛の。
それを聞いたとたん、俺はちょっと焦げ始めてた箸も放り出して、
寝泊りしてた部屋まで逃げ出した。
箸から火が燃え移ってたりしてたらけっこう危なかったとか今は思うけど、
その時はもうそれどころじゃなかったよ。
全身鳥肌で、震えが止まらなくて。
おまけに耳からその蜘蛛の声がどうしても離れなくてさ。
ぼろぼろ泣きながら「ごめんなさいごめんなさい」って必死に謝ってたよ。
その後どうしたかは全然覚えてない。
ただ、その夜、馬鹿でかい蜘蛛に食べられるっていう死ぬほど怖い夢を見たことだけ覚えてるな。
それ以来蜘蛛はトラウマ。見た瞬間思わず飛び上がるくらい怖い。
でももう絶対殺さないようにしてるけどね。
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