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第976話 あそぼ・・・

106 :本当にあった怖い名無し :2007/07/08(日) 06:26:43 ID:8H9qXq2L0
これは僕が小学生の時に体験した怖い話です。

当時、学校が終わるといったん家に帰ってまた学校に来てうんていや鉄棒などで友達と遊んでいました。
ある日、何回逆上がりができるかで友達と勝負になり、夢中になってしまい、気づいたら夜8時をまわってしまったことがあります。
鉄棒があるのは旧校舎の小さな運動場で、その隣には体育館があり、ちょうど鉄棒のあるところから直進したところには、
体育館と連結する体育館倉庫がありました。
その連結する廊下には夜になるとヤンキーの中学生のお姉さんがタバコを吸いに来ると有名でした。

夜8時をまわり、いっこうに勝負がつかないので友達は「○○君の勝ちでいいよ」と言って帰ってしまいました。
僕はそれでも納得がいかず、あと30分練習するつもりで、ずっと逆上がりの練習をしていました。
回転する途中、ぶら下がった状態でふと倉庫の前の廊下を見ると中学生のお姉さんが見えました。
地面に着地して、もう一度よく見るとお姉さんは一人らしく、倉庫のドアの前で倒れ込んでいます。
僕は心配になって、ちょっと怖かったけど声をかけました。しかし、気を失っているらしく返事がありません。
どうしようか・・・と思っていると倉庫の中で「ふふふ・・・」という女の子の声が聞こえたような気がしました。
倉庫に目をやると、さっきまでは気づかなかったけど、ドアが少しだけ開いていました。
「誰かいるの?」・・・返事がありません。勇気を振り絞って中に入りました。
中は真っ暗なのですが、ドアを開けた状態だと体育館の非常用出口という緑のランプがあるため、少しだけ見えます。
倉庫の中には、バスケットボールの籠やマットなどがあります。ですが、探しても誰もいません。

つづく

107 :本当にあった怖い名無し :2007/07/08(日) 06:28:15 ID:8H9qXq2L0
諦めて帰ろうとしたその時!!急にドアが閉まりました。僕はあわててドアを力いっぱい開こうともがいていると、
ドアの隙間から中学生のお姉さんが恐ろしい目つきでこちらを睨み付けました。
僕はびっくりして転んで、一瞬呆けていると背後から、「あそぼ・・・。」と誰かに囁かれました。
幼い少女の腕でしょうか、僕の首を思いっきり絞めてきて息ができなくなりました。
僕は力いっぱいその謎の少女の髪の毛を引っ張ると、ぶちぶちぶちっと引きちぎれ、「うぎゃーーーー!!!」と少女は奇声を上げました。
少女の手が緩んだため、僕はドアの方へ行き思いっきり開くと、今度は開きました。
早く家に帰ろうと思い、あせっていると中学生のお姉さんが突然肩をつかみ
「ど う し て あ そ ん で く れ な い の」・・・お姉さんは不気味に微笑み目から血を流していました。
僕はつかんでいる手を振り切り全力疾走で家に帰りました。

家に着いたら夜10時をこえていて、親に叱られました。風呂に入れ!!と言われ、脱衣所で服を脱いでいました。
その時、ポケットに膨らみがあることに気づきました。手を入れて中の物を出すと、それはおびただしい程の女性の長い髪の毛でした・・・。

そういえば、この学校には昔体育舘で死んだ少女の霊が出るという噂があるそうです。
今でも、体育館の掃除中モップに大量の長い少女の髪の毛がからまっていることがあるらしい・・・・・・。

今思うとお姉さんの目はどこか寂しそうでした・・・。(実話)

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