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第998話 予知夢女

942 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/08/24(金) 09:33:12 ID:nz7PYPSS0
小学生の頃、クラスの女でが未来の夢を見るという奴がいた。
女どもは予知夢を見てもらうのがブームとなっておりきゃあきゃあ言って騒いでいた。
男どもは興味なかったが、それでもだいぶ騒がしく、それならと俺たちも聞いてみた。
未来は一晩に一人分しか見れないとかで、じゃあ順番にということになった。

結果、だいたいは高校や大学で普通の生活だった。
しかし、一人だけ死ぬという結果になった。
言われた男子は結構落ち込んでた。
俺は馬鹿らしいと思っていたのだが。

そして5年後、俺たちが高校1年の時その子が死んだと連絡を受けた。
風邪をこじらせたとのことであった。
全然気づかなかったが、免疫系の疾患を持っていたらしい。
クラス全員が告別式に呼ばれた。

告別式の帰り、予知夢が本当になっちまったなと話した。
しかし、誰も予知夢の件を覚えていない。
男子だけならともかく、ブームの中心にいた女子どもも覚えていない。
ならばと思い、予知夢の女に話を聞いてみた。

予知夢女は急に泣きそうな顔になり、俺が予知夢の件を覚えていることを喜んだ。
予知夢女は俺と同じく昔の予知夢の話を女友達にしたそうだ。
しかし、誰も覚えていない。不自然なほど覚えていなかったそうだ。
告別式の最中、ずっと自分の頭がおかしくなったのではないかと心配したそうだ。

予知夢は中学に上がる頃には見なくなり、そんなことも忘れていたという。
そして彼の知らせを聞いて、昔のことを思い出したらしい。
彼の母親からの話で、死亡の状況は予知夢と酷似していらしい。
俺の予知夢も見てもらったはずなのに、内容はほとんど思い出せなかった。

しかし、長距離を自転車通学するという予言は覚えており、それは当たっていた。
他は全く覚えていない。

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