- 665 :本当にあった怖い名無し[sage] :2008/06/04(水) 13:39:19 ID:TUc7at4x0
- 10年以上も昔の話。
短大の裏手が、造成地というか山みたいになっていた。
木が鬱蒼と茂っていて、土が建物より大きく盛ってあったり。
「切り崩して作ったとはいえ、こっち側(裏手)は暗くてなんか
嫌な感じだよねー」とよく生徒は話していた。
短大の建物群のうち、一番その裏山に近いのは講堂なんだけど、その
講堂はすり鉢状になってて立派な作り。
天井が高く、一番後ろの席から講壇を見下ろすとはるか遠くって感じだった。
ある日のこと、何かの講義の終わったその講堂に居たんだけど、別の場所に
座っていた数名が急にざわざわとしはじめた。
短い悲鳴や、やだっ!!という涙声、がたつく椅子、なんかとにかく異常
事態が起きているのは明らかだった。
自分たちはその人達は顔見知りではなかったけど、どうもただごとでは
ない様子に「なに、どうしたの?」と声をかけた。
集団の一人が「あれ…!」と指差したのは、講堂の天井の角。
そこに、女の顔が浮かんでいた。
生首が浮かんでいるという感じではなく、等身大の女の顔の写真みたいな
ものが、フワフワと薄くなったりはっきりしたりする感じで。
顔だけではなく、時には肩の辺まで見えた。
ショートカットで表情はよく見えなかったけど、目のあたりが黒かった。
自分は視力が弱いので眼鏡を手でクッとこらしてみたけど、確かに居る。
つーか、ある。怖さと言うより、なんなんだ、なんだアレ……という
意識が先立ち、その場から動けなかった。
ざわざわしていると、壁沿いに少し移動していって、やがて消えた。その1週間も経たない頃、裏の土を盛った山に全裸の女性死体が
見つかるという事件があった。
絞殺されてたそうだけど、犯人が捕まったのかとか、今回の関連性とかに
ついては全く知らない。 - 670 :本当にあった怖い名無し[sage] :2008/06/04(水) 16:22:56 ID:TUc7at4x0
- >>669
首から下は見えなかったんだよねえ。顔だけが浮きあがってる感じで。
その亡くなった方と同一人物(?)かどうかもわからんし…。
自分だけが体験したのか、集団ヒステリーで「私も見える!」という
連鎖になったのか分からなかったので、その場に居た人達全員ダッシュで
講堂から出て、食堂に行って「今見えたものを描く」という事をした(余裕
あるんだかなんなんだかわからんw)。
そしたら10人くらいいる全員が大体同じような絵だった…。
一人だけ、正面じゃなく少し斜めの図だったんだけど、その子は講堂の後ろの席
から見てたので、どうやら写真のような平面ではなく3Dだったのだと推測した。この話は短大時代の友人に会ったりすると「あれは思い出したくない」
「その話やめよう」「ヒーやめてあれから自分寝こんだんだから!」となるのに
やっぱり誰かが口にしてしまう、定番の思い出話です。