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第1158話 悪意の稲妻

135 :本当にあった怖い名無し :2008/06/22(日) 20:20:18 ID:wFhFqejs0
小学生の低学年の頃の話。(全然怖くないよ)

ある雨の日にオヤジから「回覧板を隣に持って行け」と言われた。
(今も回覧板なんてあるのかな?俺がガキの頃はこんなのんびりした習慣があった。)
オヤジは雨の中自分で回覧板を持って行くのが面倒なので息子の俺に頼んだ訳。
正直心の中では「面倒臭いな」と思いつつ、傘を差して回覧板を持って外へ出た。

空を見上げると灰色の雨雲が垂れ込めている。
その雲を見た瞬間、その雲が俺に対して「悪意」を持っているのを感じた。
何故その様に感じたのかは今も分からない。何故か雲が「悪意」を持っていると感じた。
何かしら本能的に感じ取ったのだと思う。その時の感情は「悪意」としか表現出来ない。

「ヤバイ、あの雲、俺に雷を落とすつもりだ!」と思った瞬間、その雲から稲妻が!
何と稲妻が自分目掛けて落ちてきたのだった。俺はとっさに避けて、自分の足の数センチ隣に
稲妻は落ちた。避け損ねていたら稲妻は俺に命中していただろう。危ないところだった。
すぐ近くに稲妻が落ちたのに俺の体は何にも感じなかった。
(感電することも痺れることも痛みを感じることもなかった。もちろんヤケドもしなかった。)

しかしどう考えても納得が行かない。
大体、稲妻なんてあんな速いものを避けることが出来ないと思う。
それに直接人体へ落ちなくても至近に落ちた場合、ショックで失神等を起こす
可能性があるらしいのに、俺は何にも感じなかった。感電もしなかった。
ということはあの稲妻は俺が脳内で作り出した幻か?今でもよく分からない出来事。

全然面白くなかったな、スマソ。

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