- 929 :本当にあった怖い名無し[sage] :2008/07/23(水) 02:16:11 ID:rrabCXRQ0
- 昔、仕事でトラブルがあって即日退職することがあったんだけど。
それで人間不信になっちゃって自宅でひきこもってた。
昼夜かまわずに酒ばっか飲んでて、もうどうしようもないダメ人間状態。
そんなときって、楽しい記憶ばかり頭に出てくるもんで、
いっつも地元のことばっか考えていた。完全な現実逃避。
もちろん親にも諸々は内緒で酒浸りな毎日。「そうだ、退職金出たらひさびさ帰省しよう」と思いながら
退職金振込日までの1ヶ月ほどをだらだらと過ごしていたんだけど、
その間に地元の友達や知人から「今、どこにいるの?」みたいな
所在確認の連絡をもらったことが4回(4人)ほどある。
どうやら、「おまえを今日見たんだけど」ということらしい。退職金が出て無事に帰省できた。
こっちは暇で金に余裕もあるんで、その4人と別々で会って話を聞いた。
そのいずれもが、ぼーっとして歩く俺を目撃したというもの。場所と日時は、同県内でもすべて違い、ひとつの地域ではない。
なんかいきなり俺が近くに現れて、声をかけるも無視するらしい。
なんだか死にそうな雰囲気で、一瞬目を離すといなくなっていたとか。
服装は高校生風な感じだったそうで、いずれも白いシャツ。
1人が言うには「長袖だったから絶対おまえだと思った」と。
俺は腕に小さい頃に事故でできた傷があり、それが気になっていたんで
高校生の頃は夏でも長袖シャツを着ていたんだが…、社会人になってからはない。そんな俺の幻覚?を見た4人の中の1人(高校時代の恩師)が
「あれは間違いなくおまえだな。魂が飛んできたんだ」と。
でも、いつの俺なんだろう。高校生の頃の俺かい、と自問自答した。
まあその帰省でリフレッシュできたんで、結果オーライでよかったけど。