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第1255話 天井裏のおじさん

965 :本当にあった怖い名無し[sage] :2008/10/30(木) 00:28:07 ID:uPlh/9U10
子供の頃の不思議な話って言えば、幼稚園だったある日に寝てたら、
突然誰かにつり上げられてビックリした。
慌てて目を開いたら、真下に布団に寝ている自分がいて、
それがドンドン遠ざかっていった。(つまり自分が天井につり上げられていく)。 

で、天井にドンとあたって、ずぶずぶって天井にうまりこんで天井裏に。
狭くて暗くて明かりがないのに、薄暗い空間でつぶされるような圧迫を感じて、
それでもがいてふっと振り返ったら、得体の知れない口が大きなおじさんが、
にまぁって笑った。

そのおじさんと、天井裏でずっといっしょで、臭くて、ねばついてて、
泣きそうで、怖くて怖くて、ふっとみると、家族全員が天井裏におなじように
吊り上げられていた。

怖くて怖くて、それなのにいつの間にか寝ていて、ふっと目が覚めたら、
朝になって布団にうつぶせに寝ていた。
ビックリして一階に降りたら、家族全員がすごく神妙な顔つきで、
妹がぶるぶる震えて泣いた。
父さんは無言だったけれど、目で「おまえもだったか」って言われたのがわかった。
その場で家族全員で荷物をまとめて、ひとまず母の実家に逃げた。

その家には二度と戻ることなく、父が引っ越しして新しい貸家をかりて、
荷物は全部業者に頼んで移してもらった。

今でも、なんだったかわからないけれど、
それから、おいらの家族は成人するまで一つの部屋に寝るようになった。

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