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第130話 夜の学校

554 :チャーリーブラウン :02/08/04 02:28
あの、私の小学校時代の体験談なんですが。
3年か4年生の夏休み、宿題もやらず遊ぶことばかり考えてた能天気な
私でしたが夏休みも半分過ぎたあたりで大事な宿題のプリントを学校の
机の中に忘れていたのに気づきました。
昼間行けばいいものを、当時の悪友と夜の学校に忍び込みプリントゲット
作戦を実行に移しました。
当時の校舎は木造でかなり古い建物で、地元でもマンモス校として有名
な程のデカさです。
掃除の時間にカギが壊れている場所を発見したことがあり、そこの侵入
はスムーズでした。
私の教室へは侵入場所から、理科室の前を通り、廊下の突き当たりを
右に折れたところにあり、そこで行き止まりになっていました。
つづく。
557 :チャーリーブラウン :02/08/04 02:47
続きです。

恐る恐る、二人で理科室前まで来ると、突然ガサッと物音が。
どうやら、理科室の中からのようでした。
思わず顔を見合わせましたが、子供の好奇心で理科室の中を
覗いて見ることにしました。
見ると教室の作りでは入り口が二箇所普通ありますよね?
その片方がカギかかっていて、もう片方の入り口にはカギは
かかっていませんでした。
私は怖くてドアのガラスからちょっと中を覗いた程度で先を急ぎ
たかったのですが、悪友はカギ開いてるんだからちょっと中入って
みると言い出し、入ってしまいました。
多分一分から二分程待ってたと思います。
しばらく彼は中でガサゴソやってましたが、そのうちまったく物音が
しなくなりました。
しばらくしても中はしーんとしています。
耐えきれなくなり、私は理科室の中へと入っていきました。
「おーい○○!どうしたの?」
暗い中探しましたが彼はいないのです。
私はパニック寸前で探しつづけました。
そのうちたったひとつの入り口から、その悪友の声が。
「お前いつまでなにやってるの?」
つづく。

562 :チャーリーブラウン :02/08/04 03:01
すみません、またつづきです。

わたしは「おまえいつの間に廊下にでたの?」とほっとしながら聞きました。
すると奴は怪訝そうな顔で「なに言ってるんだよ、お前入ってみるって言って
ずっと中にいるから呼びに来たんだ。」
???頭が一瞬まっしろに。
奴の話では私が入ると言い出し、自分は廊下でずっと待っていたというのです。
そして理科室へは入っていない、とも言いました。
つまりお互いまったく行動が逆になってるのです。奴も真剣な顔で私の言動
をおかしいと言いつづけていたので、奴が嘘を言ってるようにも見えません。
現にいくらこっそりとでも理科室から(月明かりでいくらか明るかった)私に気配
を感じさせずに廊下へ出て行けたものか、それも不思議です。(状況的に)
出口は1箇所しかないし、私は常にそこを意識しながら奴を探してたんですから。
口論しててもらちがあかず、二人ともどんどん怖くなってきたので、とりあえず
目的のプリントをさっさともって帰ろうということにないました。

ごめんね、長くて。またつづく。

564 :チャーリーブラウン :02/08/04 03:33
理科室を抜け、教室まであと目の前の曲がり角を曲がるだけ。
曲がり角まで、あと4~5メートルだったかな?まで来たとき、事件はおこりました。
          ココに消防の警報機
           ↓      教室
         ------------
  廊下    I
         I
         I

上の図でお分かりでしょうか?
角曲がってすぐの壁に警報機があるのです。
それが突然ジリリリリ!!!!!!!
二人でビクッとなりましたが、反射的にその曲がり角へダッシュしていました。
警報が鳴ったのなら誰かが押したはずですよね?
そのとき私達はそこに警報スイッチを押した誰かがいるのかいないのか、そんな事
までは考えていなかったと思います。
なにかヤバイ!なんだかわかんないけど、とりあえず走っとけ!(藁)みたいな。
角まで数秒、確かにボタンは押されていました。

565 :チャーリーブラウン :02/08/04 03:33
しかし人の気配はなし。奴が早くプリントもって逃げようぜ!というのであわてて
教室へ行き、プリントを探し当てると一目散に逃げ出しました。

やがて始業式の朝礼で、夏休み中に学校に忍び込んで警報機にいたづら
をした者がいる、生徒かどうかは不明だが皆さんはそんないたづらはしないように。
消防署や警察の皆さんにとても迷惑です、とのお話。
そのお話で妙に気がかりだったのが、警報機のボタンに掃除用のモップの柄を突き刺す
ようにして立てかけてあった、というくだりが。
悪友と後でその話をしたところ、思いだしたのです。
たしかに曲がり角を曲がった瞬間、そういう状態になってました。
しかしそんないたづらは我々が犯人ではありません。
ということは「誰か」がなぜかそうした。
「誰が?」
あの状況では我々が走ってきた廊下以外にはほぼ密室に近い状態なのです。
そして我々は人の姿をみていません。
逃げるとしたら、絶対に我々の目につくはずなのです。
「誰が?」
廊下には奴が、教室には私がいたのですから隠れようがないのです。
「誰が?」
その後、奴とは自然とそれぞれ避けるようになり、奴がどこでどうしてるやら。
成人式の時会えなかったし。
未だに不思議で今までで、一番怖い体験です。
それでは長文で読みにくい文章失礼しました。

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