- 597 :本当にあった怖い名無し[sage] :2009/04/04(土) 20:43:06 ID:i2Gv4ZvD0
- オチらしいオチも無いんだけど、自分的に腑に落ちなかった出来事。
結構長いけど、お付き合い下さい。10年前、当時付き合っていた彼女と俺の家にいた時、彼女の携帯が鳴った。
普通に、もしもーしって出た彼女。段々怪訝な表情になってくる。
俺の方見て、首を傾げたり。だから、どうした?って聞いたら、携帯のマイク
隠して、「よくわかんないから、替わって」と。
俺が?って思ったけど、出てみた。もしもし?って。すると電話の相手が、
「あ、替わってくれた!コーイチ君?私ちゃんと電話したよ!良かったー!
替わってくれて。女の人出たから、ビックリしちゃった!」
とか言ってる。若い感じの女の子。
でも俺、コーイチって名前じゃないから、誰にかけました?って聞いたんだ。
すると相手が「え、コーイチ君でしょ?いつもと同じ声だもんね!ね!」と。
だからさ、ああ間違い電話か、と思って「違うんで。じゃ」って電話切った。
彼女にも、間違い電話でしょ、とか話してた。
そうしたら、携帯がまた鳴った。番号も同じ。
またかよ、って思ったけど、もう一度説明しようと俺が出た。
以下会話
俺「もしもーし」
相手「何で切っちゃうんですか?」
俺「いや、俺コーイチじゃないからね。しかも俺の携帯じゃないし」
相手「え?だって昨日夢で教えてくれたよね?この番号」
俺「え?夢?いや知らないから(夢って何だおっかねえ)。多分間違いでしょ」
相手「だって声同じだよ?昨日聞いてから、すぐ番号メモしたんだよ?」
俺「っていわれても、俺知らねぇから」
相手「でもコーイチ君から教えてくれたのに・・・」
俺「だから俺コーイチじゃねぇから!」
相手「じ、じゃあ、お友達になって下さい!」
・・・え?
続く - 598 :597続き[sage] :2009/04/04(土) 20:54:20 ID:i2Gv4ZvD0
- 友達に、なって下さい。
意味がわからない。
だから俺「え?なんて?」
相手「えーと、コーイチ君が教えてくれた番号にかけたら、あなたが出た。
だから、きっとそういうことなんですよ!ね、仲良くして下さい!」
俺「(ヤバい人だ!この人ヤバい類の人だ!)・・・無理です」
相手「何でですか?せっかくコーイチ君が教えてくれたのに」
俺「だからね、俺コーイチ君なんて知らないし、第一、この携帯彼女の
だから!!」
って言って切った。
横で見てた彼女にも、以上のやり取りを教えた。で、怖いね~で終わった。
それからしばらく、着信の番号を警戒してたけど、何もなかった。
以上が10年前、19歳の頃。そして一年経って、俺20歳。
友達等から、携帯を持て!という苦情が多くなってきたので、渋々自分の
携帯を持った。
彼女ともまだ続いてて、コーイチ君の話も特に出てこなかった。
そんなある日、ドライブ中に、俺の携帯が鳴り出した。
知らない番号だぁ、とは思ったけど、普通に出た。もしもーし、と。
すると、スピーカーから
「コーイチ君?」
ででで、出たーーーーーー!!!! - 600 :598続き[sage] :2009/04/04(土) 21:02:50 ID:i2Gv4ZvD0
- 助手席の彼女に口パクで、コーイチ!コーイチ!って伝えた。
怖がる彼女。俺だってビビった。
ビビりながらも、「チガイマス」と伝え、即切った。
おっかねー!と彼女と言い合う間も無く、再度鳴り出す携帯。
さっきの番号だ。怖いから放置!
でも鳴り止まない。彼女にも、「出てみたら?ってか本当は浮気
してんじゃないの?」とか言われるし。
渋々出ましたよ。そりゃさ。
以下会話
俺「・・・もしもし?」
相手「やーっと出ましたねーw」
俺「はぁ。で、何でしょう?」
相手「コーイチ君がね、また電話番号教えてくれたんです」
俺「(まただ・・・)何の話ですか?僕名前違いますが」相手「でも一度お話しましたよね?」
ゾクっとした。
すげぇ怖かった。
何より、相手の楽しそうな感じが不気味だった。
でも、飲まれたら負けだ!と自分を奮い立たせた。続く
- 603 :600続き[sage] :2009/04/04(土) 21:17:22 ID:i2Gv4ZvD0
- 俺「えーと、そうだね、俺だね。で、何の用ですか?」
相手「コーイチ君が、ここにかけてごらんって。夢で・・・」
俺「そうですか。でも俺にはコーイチ君から何のお知らせも無いんで」
相手「本当に、コーイチ君からは何も聞いてないんですか?」
俺「さっきも言ったように、何も知らないから!前回もそうだったけど、
大体、コーイチって誰よ?」
相手「いちも夢で、色々お話してくれる人ですけど」
俺「そうですか。でも俺の夢には出てこないんで。君も夢でお話してて
下さい。俺には何の関係もないんで」
そう伝え、切った。
切ってから彼女に説明。浮気疑惑は晴れた。でも怖がってた。
何で電話番号知ってたんだろうって。
それは俺も怖いってば。そんなこんなで、いきなり2年経過。
これまで話に出てた彼女と別れた22歳の俺。
別れてから1年経って、気持ち変える為に、携帯もD社からa社に変えてた。
大学5年生で、就職決まらず焦ってた時期。
単位はほぼ取れてたから、酒屋で配達のバイトばっかりやってた。
そんな毎日。
ある日の夕方、携帯が鳴った。知らない番号。
一瞬ドキッとした。またコーイチ女か?って。
でも、前回の電話以来、コーイチ女の名前で電話帳登録して、拒否リスト
にも入れてた。何より、お得意さんからかかってくる事も多かったから、出た。もしもしー!と元気良く。
聞こえてきたのは、スナックママさんの、酒やけした声や、社長のダミ声でもなく
「お久しぶりです。覚えてますか?」はいコーイチ女ー!
あと少し続く。
- 604 :603続き[sage] :2009/04/04(土) 21:30:54 ID:i2Gv4ZvD0
- あの声だ!おっかねぇ!
何だろう、怖い話聴いて、胃が上がってくる感覚。
俺だけかも知れないけど、不安なときの気持ち悪さを感じた。
でも勇気振り絞って、「どなたですか?」と聞いてみた。
以下会話
相手「あの、覚えてますか?前にもお話したんですが、私です。
ミナです」この時コーイチ女が始めて名乗った。少し感心した覚えがある。
すこーしだけね。
ちなみに、地元の友人で、ミナって呼ばれてる子は一人いた。
というか今でも仲良し。
だけど、声も全然違うし、頭に浮かびもしなかった。と、まあ名乗ってきたわけだが、
俺「ミナさんですか?ちょっと分からないんですが」
ミナ「わかりませんか?あの、私、コーイチ君にまた教えてもらって」
俺「わかった・で、何の用?」
ミナ「えっと、やっぱり、コーイチ君がこの電話番号教えてくれて・・・
あの、本当にあなたはコーイチ君じゃないんですか?誰なんですか?
本当に何も聞いてませんか?何度もごめんなさい!」
俺「何度も言ってきたよね、違う。何も知らない。で、前に俺がコーイチ
じゃないって言った時、君もそれを聞いた上で、友達になって下さい
っていったでしょ?」
ミナ「すみません!でも、本当に教えてくれるんです!電話番号を!」
俺「大体さ、何回目かわかんないけど、毎回すげー迷惑なんだよね」
ミナ「3回目です」
俺「うん、もうやめてもらっていいかな。何、こういうイタズラ電話?
他にもかけてるのか知らないけど、絶対他の人も迷惑だよきっと。
今も俺、バイト中だしね?」
ミナ「あ、あなただけですごめんなさい。
・・・また、夜にでも電話しちゃってもいいですか?」 - 605 :604続き[sage] :2009/04/04(土) 21:40:26 ID:i2Gv4ZvD0
- 俺「え、何で?」
ミナ「もっとお話したくて!仲良くなりたいんです私!」
俺「いや、しないでいいから!」で、切った。
前回までに比べると、話し方・声が落ち着いた感じがして、
成長してるんだな、って思った。
でもやっぱり、必死さとかが怖かった。
仲良くなりたい、って言われても嬉しくなかった。そんなこんなで、バイトも終わって夜。
やっぱりかかってきた。
出ないで拒否にしようか、とも考えたけど、どうせまた違う番号から
かかって来そうな予感したし。腹括ってでた。
俺「もしもし?」
ミナ「あ、ミナですけど、電話しちゃいましたごめんなさい!」
俺「うん、俺しないでって言ったよね?」
ミナ「・・・」
俺「さっきも言ったけど、俺は君と仲良くできない。だから話す事も
無い。わかる?」
ミナ「そんなに何度も言わないで下さい。落ち込みます」
俺「あ、何かゴメン。まあでもさ、そうなんだよ」ミナ「聞いてもらっても良いですか?」
俺「何?」次で最後。
- 612 :605続き[sage] :2009/04/04(土) 21:58:03 ID:i2Gv4ZvD0
- ミナ「私、コーイチ君にはたくさんお話聴いてもらってるんです。
家族のこととか、友達のこととか、いつも夢の中で。そしていつも
アドバイスしてくれるんです。助けてくれるんです。
あなたに初めて電話した時は、珍しくコーイチ君から話しかけて
きてくれて、この電話番号にかけてごらんって。だからてっきり
現実に会えるんだ!って嬉しくて。でも電話にでたのは女の人
だったから、ちょっと不思議でした。そう思ったときにあなたが
電話に出てきたんです。声も同じだったんです。だからあなたを
コーイチ君だと思った。嬉しかったんですよw
でも、冷たい反応だから、ちょっとショックでした。
2回目に教えてくれた番号も、きっとあなたが出る、って確信して
ました。そうしてやっぱり電話に出てくれたのがあなたで。コーイチ
君はすごいなーって思ってました。でも何も起きなくて、あなたも
やっぱり冷たかった。だから次にコーイチ君と夢で会った時に、
私、コーイチ君に怒ったんです。もう2度と信じない!って。
それからしばらく、本当に夢でも会えなかった。
ずーっと後悔してました。誤りたくて。
そんな時、昨日の夢に、コーイチ君が出てきてくれて、この人と
お話してごらん。仲良くなれたら、僕にも会える。これで最後。
そう言って電話番号教えてくれたんです。
だからお願いします。一度でいいから、会って、お話して下さい!」
こんな感じのことを凄い力説された。冷静に。
でもやっぱり心揺れない。怖いもん。
何、夢って。誰、コーイチ君。何で俺の番号教えるのよ。
てなわけで
俺「わかった。聞いた。でもやっぱり無理」
ミナ「無理ですか・・・」←すごいがっかり声
俺「次コーイチ君が番号教えてくれても、かけてこないでね。
ミナ「これで最後って言ってたから、きっとしません。ありがとう」
俺「はいはーい。頑張るんだよー」
で終了。 - 613 :コーイチ話の人[sage] :2009/04/04(土) 22:01:15 ID:i2Gv4ZvD0
- 以上で話は終わりです。
あれから7年。
もう電話はきてません。
今でも知らない番号から電話が来るとビクっとしちゃう。
昔のことだから、会話とか100%再現できてるわけじゃないです。
でも当時の感情とか、ミナさんの口調・内容は結構あってると思う。以上、長々と失礼しました。
はー、スッキリw
- 623 :コーイチ話の人[sage] :2009/04/04(土) 23:56:12 ID:i2Gv4ZvD0
- 寝る前に覗いてみたらレスがたくさん。
ありがとうございます。
皆さんにレスをするのはアレなので・・・会えばよかったのに、というのは、当時相談していた友人からも言われてました。
可愛かったらむしろラッキーとか。
でも、やっぱり気持ち悪さが強くて、そういうノリにもなれませんでした。また、618さんのような意見もちらほらありました。
実の姉にも言われました。
でも、もしそうなら、もう少し方法考えなさいよ息子、と。あ、あと、僕も(私も)こういう電話あったよ!という方がいると安心です。
やっぱりイタ電だったのかー、と思えるので。
そっちのがまだ納得できます。それでは、何度も失礼しましたー!
おやすみなさい。