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第1382話 投げているもの

765 :本当にあった怖い名無し[sage] :2009/04/08(水) 16:32:29 ID:2YV5ytHh0
小学校低学年の頃の話

記憶が曖昧で前後何をしてたかはよく覚えていないんだけど
その日も一日が終わり俺は帰ろうと下駄箱のある玄関へ向かっていた
玄関へついた時
玄関から入って左手一番端の教室の前(その教室の前にはトイレがあった)
ちょうど玄関からは死角になっていて人が居るとかはすぐにはわからなかった
ふとその場所を見ると人が居るような感じだった
もちろんそこからはよく見えないので雰囲気しかわからなかったんだと思うだけど
その時気になったんだろうね
俺は何をしてるのか見にそこに行くことにした

人が何人か居る 背格好からして上級生だろうと思った
その人たちは円を描くように立っていてその中心で黒い何かを廊下に投げるように滑らせている
普段であれば何かで遊んでるのかって思い興味を持たなかったと思う
でも異様に暗いんだそこだけ そこに居る人たちの首から上がぼやけてる感じでよく見えなかったし
少し怖い感じがしたけど好奇心がその時は勝っていたんだとおもう

そのうちそのその投げているものが何なのか?って思ってきてじぃーとそれを見ていた
黒い物体・・・ 俺はそれが何なのか気づいてしまった・・・

「ここに居ちゃ行けない」 俺はとっさにそう思った

その投げて滑らしていた黒い物体・・・ それは小さい黒猫だった
恐怖感だけだった

そっから俺がどうしたのかはよく覚えてない どう家まで帰ったのかなど
ただひとつ覚えているのが後日その話をする人が一人も居なかった事
あんな事だから誰かしら俺以外にも見ててもおかしくなかっただろうに

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