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第1604話 浮猫

511 :本当にあった怖い名無し[sage] :2009/09/07(月) 16:17:30 ID:C+y7fcWQ0
ちょっと長くなります。

小学生の頃の体験。
俺と姉、同い年の友人とその姉の四人で公園で遊んでいた時のこと。
時刻は夕方に近い頃だった。
友人がふいに「なに、あれ?」と木々の方を指差した。
見ると5本ぐらい生えている木立の上のほうになにやらフワフワ
浮いている。
みんなで側に近寄って見上げたが、樹と樹の間に茶色い40センチくらいの
横長の物体が浮かんでいた。
折りしも夕方近くでまた樹の枝が邪魔してよく見えない。
他の三人は良く見えないのでそこを離れて行ったが俺は
正体を見届けたくてその場に留まった。
浮いているのは明らかに風船ではない。
その物体はやや横に長く形もいびつで風船の様に丸くない。
また色も茶色い何か判然としない色だ。
風船の様に少しずつ空へ上がっていくわけでもない。
ゆっくりと木々の間を高くなったり少し降りてきたりしながら
漂っている。
俺はその真下に行ってじっと目を凝らして見続けた。
その茶色い物体が少しだけ降りてきた。

512 :本当にあった怖い名無し[sage] :2009/09/07(月) 16:18:03 ID:C+y7fcWQ0
その時一瞬だがその物体を見て愕然とした。
そいつは猫らしき形のものが頭を両足の間に入れて両足で頭を抱え込んでいる姿だったのだ。
下から見えたのは猫の背中だから猫は仰向けの状態だったのだろう。
見えたのは背中と両前足、そして頭は足で内側に織り込んでいるので見えない。
下半身の方も良く見えなかった。
見えたのはその一瞬でその物体はまたすーーと浮き上がり目では判別
出来ない高さに上がって漂い始めた。
夕刻も近づいてきて、みんな帰るといい始めたので俺も以上の
追跡は諦めた。
帰り際、公園を離れて遠くから見ると、その物体は木々間からやや上空に
漂って風だろうか横に少し流れているのが見えた。
だから樹に糸か何かで縛ってぶら下がっていたわけではない。

話はこれだけなんだが、余りにも荒唐無稽でまずこれが現実に
あったと信じる人はいないだろう。
仮に俺がこの話を人から聞かされても信じないことは間違いない。

513 :本当にあった怖い名無し[sage] :2009/09/07(月) 16:18:39 ID:C+y7fcWQ0
で、俺なりに分析してみた。
1、目撃したのは俺だけではなく他に3人いるから実際にその物体はあった。
2、帰り際に遠くから公園を振り返ったらまだ木の上に漂っていたから現実に
  浮かんでいたことは間違いない
3、外観が猫と書いているが外観からの判別で実際には猫以外の動物かもしれない。
  例えば誰かがいたずらで猫の毛皮?にヘリウムとか詰めて浮かばせたとして
  も猫の毛皮の容積・重量では浮かぶことは出来ない。
  風船は軽いゴムだからヘリウムであれだけ浮くのだ。
4、仮に浮かばせることができても、5~6メートルくらいの高さで
  上昇もせず落ちもせず殆ど同じ高度で浮遊させることは至難の業。
5、仮に物理的条件をクリアしたとしても、猫?を仰向けで頭を前に織り込んだ
  格好で浮遊させることの意味が判らない。
6、木々の間に漂っているだけなら上のほうの枝から糸か何かで吊るす
  ということも考えられるが、最後には木よりも高い位置に漂っているので
  それもない。

どう理屈をこねても自分では解釈できないわ。
だから世の中には摩訶不思議なことはいくらでもあると信じている。

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