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第147話 笛の音

337 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/08/25 02:34
小学生の頃、山に囲まれた所に住んでいました。
5年生ぐらいの時、夜になると山の向こうから笛の音が聞こえてくる
ようになりました。最初は気にもならなかったのですが、
あまりにもしょっちゅう聞こえてくるので、家族に話してみました。
すると母も姉もそんな笛、聞こえたことがない、というのです。
姉の部屋はオレのすぐ隣なので、あれだけ大きな音の笛の音が
聞こえないわけがないのです。(オレにはすごい大音響だった)
母には、今度聞こえたらすぐに知らせなさいと言われたので
笛の音が聞こえた時に大急ぎで一階に降りて行って、母と
いっしょに外へ出たのですが、その時にはもう聞こえなくなっていました。
そのことを、はす向かいの友達に話したら彼も聞こえるというのです。
メロディーも一致したので互いに同じ笛の音が聞こえているのは
間違いありませんでした。彼の弟も同様に聞こえており、
やっぱり笛が鳴っているんだと思いましたが、
彼の両親には聞こえていなかったのです。
さすがに気味が悪かったので、その近辺の友達に確認してみたところ、
どうやら笛の音が聞こえているのはオレら三人だけ、ということに
なったのです。
そもそもよく考えてみればおかしい話で、その山というのは国の施設で
一般の人間が立ち入ることは出来ません。しかも決まって真夜中に
山の奥深くで笛を吹く人などいるでしょうか。
笛のメロディーは今でも鮮明に耳に残っていますが、
あれは何だったんだろう。
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