- 205 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/07/03(土) 22:43:57 ID:b12ivNzb0
- 今年祖母88才になる祖母に、以前「なにか怖い体験をした記憶があれば教えてほしい」とねだった際に教えてもらった話。
祖母が若い頃、ある夏の日に用足しをしに山を下りた帰り道での体験。
その頃、祖母が住んでいた辺りは東北の山奥で、近くの町まで下りるにも峠や谷をいくつも下りなくてはいけない程の僻地だった。
その日も用を終えて帰る頃には夕暮れ時に差し掛かってしまった。
帰路を急ぐ祖母の行く先の橋のたもとに、着物姿の女のひとが佇んでいたという。頭から手ぬぐいを被っていて表情は分からないが、何をするでもなく川を向いて立っている。
誰だろうと思いながらもさして気にせずその女の人の傍を通り過ぎる際、見るともなくその人の顔を見て祖母は仰天した。
手ぬぐいの下にある顔は、狐だったという。
正真正銘、本物の狐の顔をした何かが着物を着て立っている。
狐は祖母を見るわけでもないし、特に悪さをされたわけではないけれど、祖母はほうほうの態で橋を渡って帰宅したという。
怖いというよりどことなく民話調なエピソードで、夏の夕暮れになるとなんとなくい思い出すお話です。
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『第1881話 祖母の体験話』へのコメント
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/05(月) 22:32:00 ID:94f133ea6
この話なんかいいなぁ~。
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/06(火) 01:50:00 ID:5723f6ce4
民間伝承を研究すると、この手の話は馬鹿に出来ないんだよね。狐や狢の話は深いテーマ。
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/06(火) 14:53:00 ID:62278c208
文脈から考えて用足しってトイレじゃないよね…
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/07(水) 01:50:00 ID:27f968914
↑同じこと思ったw
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/07(水) 02:12:00 ID:b8ddf0c40
なんか好きだこれ。こういう系の話にはよく狐が登場するけど何なんだろ。ルーツを知りたくなる。
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/07(水) 09:08:00 ID:7c8afcd74
すげえ
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/07(水) 12:04:00 ID:709dc3a20
東北の「用足し」は用事の事(方言)だべ。「用足し行って来る」みたく使う
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/08(木) 10:53:00 ID:b759e0238
うん、何かいい話。怖くないし。やっぱり、狐と日本人って何かあるんだろうなあ。
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/17(土) 18:56:00 ID:68ecf67f9
私の祖母の妹(69)も狐に関する経験をしたって話を思い出した。ちなみに岩手県。
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/03/01(火) 13:31:59 ID:d58c5f338
厠に行く事を婉曲に「用を足す(用をすませる)」と言うのが定着したってだけで、用を足すってのは本来は字義通りの意味だ。方言とかも関係ない。トイレに行くってのも、小便(大便)をしてくるの婉曲表現だと言えなくもないだろ?
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/04/29(金) 16:28:31 ID:b676a9102
きっと嫁にいく若い娘狐さんが別れる故郷の風景を目に焼き付けてたんだよ。
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/01/22(日) 19:23:51 ID:88f528aa0
あなたのその発想が素敵やね(*´ェ`*)
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名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/04/30(月) 09:23:23 ID:63f5f584f
きゅんとした
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名前:名無し 投稿日:2014/02/19(水) 23:16:09 ID:326ece781
たとえ悪さをされなくても、異形の者がいたら怖いだろうなー。
でも※欄見てたら(古くてすまんが)「瀬戸の花嫁」という唄を思い出したわ。 -
名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/02/24(月) 12:04:04 ID:c0acaf897
そんなことは、みんなわかってるんだけどねw
不思議で奇妙な話だね