第2061話 電車の隅

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873 :本当にあった怖い名無し:2010/11/01(月) 22:57:58 ID:lUz7mxhf0
仕事帰りの電車の中でのこと。

席が埋まっていたので、電車の隅に立って角に寄りかかり、
バッグを足元に置いて、腕組んで目をつぶってた。

まもなく降りる駅に着くというアナウンスが聞こえたので、
目を開けて足元のカバンを取ろうと体を動かしたとき、
俺の手が後ろの誰かの手に当たった。
とっさに「あ、すみません」って声を上げたところで、気付いた。

車両のいちばん隅の角に寄りかかっていたので、後ろは当然すぐ壁。
誰か居るはずがない。
周りに立っている人もおらず、座席の人が俺に、
「誰に謝ってるの?」みたいな目を向けていた。

手が当たったときに明らかに、あちらの手も慌てて引っ込めた感触があった。
産毛の感触も、体温の感触もあった。

あれは、誰の手?

なんかもう電車の隅には乗りたくなくなった。

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『第2061話 電車の隅』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/22(火) 20:17:50 ID:865a53e26

    スティキーフィンガーや
    ブチャラティが居たんだよ!そうとしか考えられない

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/08(水) 23:33:35 ID:81c45b920

    すぐに腕つかんで「この人痴漢です」って言えばよかった

  3. 名前:名無しの 投稿日:2014/07/02(水) 17:59:43 ID:592ad34e0

    隣の車両で誰かがぴくっとしてたかもw