- 876 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :02/11/14 22:03
- 今から20年くらい前の、私が幼稚園の頃の体験です。
たしか秋、夕焼けが消えかかって薄暗くなり始めた位の時間に
二階へいったんです。そうすると電気もついてなくて、暗い部屋
から見えるベランダに小さな『おきあがりこぼし』みたいなシル
エットが見えました。30センチない位の大きさのヤツ。その頃、妹が生まれてましたから、そのオモチャが出しっぱなし
だったんだと思い、片付けようとベランダの網戸を開けてしゃがん
でみると、眼前に見たそれは『おきあがりこぼし』じゃなくて
フクロウでした。何故フクロウがいたのかは判りませんが、首をかしげたりしながら
丸い目でこっちを見てました。何分にも子供ですから、図鑑や絵本
でしか見た事がない生き物が逃げもせずにいる事を疑いもしません。そこで私は「本当に『おきあがりこぼし』みたいだな~」と思い、
なんとなく頭を指で突ついてフクロウを押して見ると簡単にコロン
と後ろに倒れます。
フクロウは平らな所ではバランスが取りにくいのか、ただそこに
いるだけでもよたよたしてましたが、倒れてからようやく起き上がる
その様子がやけに可愛く、つついては倒し、つついては倒し、と
遊んでいました。
思えば可哀想な事したと・・・。続きます。
- 877 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :02/11/14 22:05
- >876の続きです。
やがて階下から母の食事だと呼ぶ声が聞こえたので、家族にも見せ
てやろうと下へりてゆき、母親を連れて戻るともういません。
その日は母親にはあしらわれ、嫌な感じで過ごしましたが、翌日の
夕方に期待してベランダに行ってみるとまたフクロウがいました。今度はベランダのすぐ前にある電線の上、しかも3匹に増えて。
大きなフクロウが一匹に、その横に小さなのが2匹並んでこっちを
見てました(大きなフクロウの子供?)。今度こそフクロウを見せられると思った私は駆け足で階段を降りて
母をベランダへ連れて行きましたが、またいなくなってました。
やっぱり昨日と同じく、「フクロウはいたんだよね?」などと母に
軽くあしらわれたので半泣きになって訴えましたが、現物がないん
じゃどうしようもありません。それからフクロウをベランダで見た事はありませんが、未だあの
フクロウが本当にいたのか確証が持てないでいます。終