第629話 見たことの無い風景

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607 :1/3[sage] :2005/10/09(日) 01:59:46 ID:rl3yKNJw0
丁度良いスレがあった・・・子供のころ、幼稚園の時に体験した事。
誰かに打ち明けたかった。なるべく手短に済ませまつ(`・ω・´)。

俺(今32才♂)が幼稚園のころ、埼玉県の吉川って所に住んでた。
今はどうだか知らないけれど、当時は田んぼの真ん中に団地がちょっと
固まってるぐらいで、夜なんて街灯もほとんど無く、真っ暗だった。
団地の敷地から一歩出ると、地平線が見えるぐらいだったのよ。俺は子供の頃、
良くラップ音を聞いたり、仕事に出ていたはずのオヤジの声に呼ばれたと思ったら、
そのオヤジから電話がかかって来たりとか、幽霊みたりだとか、不思議な体験が
色々あった。今でも、知らない町を散策(趣味w)してる時に、ふと脚を止めると花束の
まん前、なんて事が良くある。あの頃に比べたら、今は何も起きていないに等しいが。

んで、ある日夕暮れ。いつもの公園で遊んだ帰り、いつものようにいつもの曲がり角を
曲がった。その角の先には、俺の住んでいた棟があって、家までほんの少し、
のはずだった。薄暮ってのは、(俺の経験上だけれども)真夜中よりも、
妖しいことやモノに出くわすから、俺はせき立てられるように、安全で暖かい家を目指して、
一生懸命走ってた。

んで、角を曲がった瞬間、俺は立ち尽くした。そこにあったのは、見慣れた団地の
棟ではなくて、見たことの無い風景だったからだ。

長くなったんで続く・・・いいかな?

608 :2/3[sage] :2005/10/09(日) 02:01:44 ID:rl3yKNJw0
続き

そこにあった風景は、絵であれば詳細に書けるぐらい、
網膜に焼き付いているんだけれど、文章で上手く表現できるのかわからない。
突然目の前に開けた空間には、なんと言うか、黄砂でかすんだような、
明るい黄色に茶を混ぜたような色の空が広がり、空間の3分の1ぐらいの
所に地平線があって、空との境目は、まるでエアブラシをかけた様にぼやけていた。
地面は今思えば砂のような感触で、子供用の薄い靴の底がとても冷たかった。
右手には太い、鉄色のパイプを複雑に絡み合わせた建造物があって、
左手にはガラスかそれに近い、透明の棒で組まれた、少しいびつで、
不規則に組み上げられた巨大なジャングルジムのようなビル、
もしくはビルのようなもの。

冷たい風が強く吹いていたけれども、砂や埃は舞っていなかった。
寂しい光景だった。砂と、地平線と明るいけれども茶色の空と、
無機的な二つの建物しかなかった。後ろは振り向けなかった。怖かった。
同じ風景が続いていたら、多分耐えられなかったと思う。
そのまま、一、二歩踏み出した。もう家には帰れないと思った。
そうしたら、コケた。

ごめ、やっぱまだ続く。

609 :3/3 :2005/10/09(日) 02:03:28 ID:rl3yKNJw0
さらに続く

コケて、ヒザ小僧をガツンとぶつけたのは、団地の階段だった。夢中で駆け上がったよ。
(俺の家は5階だった)。家に飛び込むと、ベッドに飛び込んで布団を頭からひっかぶって、
泣いた。怖かったんじゃなくて、無性に哀しかったら、声を絞って、ただひたすら泣いた。

その体験以降、俺の中で何かが欠け落ちた。この直後小学校に上がって、俺は千葉県の
習志野市に引っ越すんだが、小学校と中学校の記憶がほとんどない。母親に言わせると、
すぐ風邪を引くヤワな子供になってしまったらしく、さらにはあまり笑わなくなったそうだ。
あんた、あんなに可愛かったのにねぇ、どうしたのかしら、と良く笑われるよ。
九九を覚えたり、文字を覚えたりするのも、極端に遅かったらしい。

ようやく記憶が確かになるのは高校以降で、あの体験以前の幼かった俺と、その時から
今の俺には、埋めようの無い断層がある。でも、それはしょうがない。いまさら取り戻せる
性質のものではないから、諦めるしかない。

ただ、あの風景、寂しくて、哀しいあの風景が何であったのか、そして、あの風景に落として
来てしまった、俺の一部が何であったのか、今でもその疑問は頭から離れる事が無い。何か、
とても大事なものだったように思うのだけれど・・・時折、深い喪失感がみぞおちを抉ることが
ある。そのせいかしらんが、俺はまだ毒男w

誰か、コレに似たような体験や話を知っていたら、情報きぼんぬ。レスが難しかったら、
メアド晒すからおながいします・・・
mausublow@yahoo.co.jp

(長文スマソ&読んでくれた香具師ありがとう。)

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『第629話 見たことの無い風景』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/01/25(水) 14:06:00 ID:f9a980c7f

    未来の風景なのかなぁ…何ともいえないね(´・ω・`)

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/01/31(火) 04:37:00 ID:41d72f49c

    火星の記憶?

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/02/24(土) 02:11:00 ID:a9d01cb15

    こういうの読み解いてくれるヒーラーさんとか探せないかなあ…

  4. 名前:  投稿日:2007/06/04(月) 04:54:00 ID:2d538769b

    何かの真理に迫るような、そういう体験はすごく重要な世界の断片なんだと思う

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/04(月) 22:05:00 ID:6eb8157bc

    ある意味、心霊の類よりも、こういうのの方が怖いよな

  6. 名前:ふくろう 投稿日:2007/06/07(木) 00:29:00 ID:be9789f27

    独特の怖さと悲しさがありますねぇ

  7. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/08(土) 05:53:00 ID:203c8a9d1

    風景描写読んで、物悲しい、切ない、懐かしいような気分になった。

  8. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/22(土) 21:50:00 ID:69a0147c9

    異世界を見た?ベクシンスキーの絵みたい。印象深い

  9. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/30(日) 22:20:00 ID:efb040523

    とても興味深い話だった。その体験なんだったんだろうなあ、今は大丈夫なのか?

  10. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/28(水) 13:01:00 ID:0e739ce41

    なぜだか地球の遠い未来の風景なんじゃないかと感じて、とても寂しい気持ちになりました。

  11. 名前: 投稿日:2008/09/12(金) 13:19:00 ID:8acd6d06c

    モバゲーでみたことあるな

  12. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/11/27(木) 03:55:00 ID:3b37b127f

    未来なのかな。実に興味深い。

  13. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/12/03(水) 09:01:00 ID:e054ed4ed

    未来の地球はこんなに寂しく哀しい世界になってしまったのかな…

  14. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/02/27(金) 19:27:00 ID:4c43399c2

    鳥の巣と水立方ではないですか、、、

  15. 名前:折勁 投稿日:2009/07/07(火) 10:16:00 ID:2d60d48e3

    なんだか読んだ後で切なくなる。忘れられない話。

  16. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/10/05(月) 13:24:00 ID:4e84a8e0f

    不思議としか言いようがない

  17. 名前:ヨーコ 投稿日:2009/10/05(月) 15:28:00 ID:848737be5

    似た体験してるから。

  18. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/11/06(金) 13:56:00 ID:bc98b51b4

    問題無い。軽いバロックなら持ち合わせていない方が生きにくい世の中だし

  19. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/11/10(火) 19:30:00 ID:a293ce22a

    メールした奴いる?

  20. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/26(土) 02:47:54 ID:83843ce89

    私も子供の頃から不思議な体験をしていて
    30過ぎた頃に、ふと「今の自分は子供頃の自分と同じ自分なのか?」
    って疑問に思って、しばらく違和感を感じてたことがあります。
    あの感覚って何なんでしょう。。

  21. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/04/07(木) 11:36:05 ID:555379507

    この方の年齢から考えると、1975~78年の話?
    1970年代は他の次元に繋がりやすい年代だったのではないか。

  22. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/10/01(火) 15:41:45 ID:9846a32c9

    わかる気がする。異世界には行ってないけど、ふとどこか遠くの景色がうかぶ。たまらない郷愁を感じた事がある。欠落感とか。

  23. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/10/03(木) 18:28:49 ID:5c99f6ff3

    マブイとかマブヤーを落っことす話を思い出した。

  24. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/26(火) 15:54:52 ID:4d364c4f4

    ロサンゼルスみたいな大都市も、人が住まなくなったら百年で砂漠に還るらしい…みたいな台詞をどこかの漫画で読んだなぁ(^_^;)
         
    何かの既存遺跡や、某世紀末覇者漫画(笑)の影響だったと思いたいが(-“-;)

  25. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/26(火) 15:59:23 ID:dedb826b1

    これぞまさに YouはShock

  26. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/01/08(水) 15:01:57 ID:7bb409311

    少し前に「金色に輝く山」の作者も異世界か未来の風景を黄色の夕方とか言っていたな。
    なんか共通点があるのかな?

  27. 名前:名無し 投稿日:2014/03/09(日) 00:17:09 ID:36fce4e52

    人類の進歩と調和w

  28. 名前:名無し 投稿日:2014/03/19(水) 02:09:32 ID:f85eff8b7

    「百億の昼と千億の夜(萩尾望都版)」の最後のほうを思い出した。あんまり関係ないけど、寂寞感つながりでw

    なんだか、人類の長い午後も終わりに近づいた、黄昏を待つ光景みたいな気がしたよ。

  29. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/03/20(木) 06:12:30 ID:b4fd1ca2c

    昭和は時代の流れが速かった。
    時代の顔だった萩尾望都が、その作品の時には、既に過去の人になっていた。

  30. 名前:H 投稿日:2015/01/07(水) 23:20:39 ID:dbf35ce56

    上にもあるけど、光瀬龍の小説に出てきそうな風景ですね。もの悲しい。

  31. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/06/10(水) 11:57:45 ID:7962a70dd

    これを読んだ時、私も「マブイ」を落としたのでは?と思った。落としたマブイは、この人にとって凄く大事なものだったのでしょうね。因みに私は1973年生まれですが、赤ちゃんの私をネズミの大群が襲いました。白くて可愛い顔だけど、こんなに沢山いたら気持ち悪いな〜って記憶をあとに、小学4年までの記憶が抜けてます。今でもはっきり、意識が戻った時の違和感を覚えてます。私、いつの間にかもう4年生になってんだ…と。

  32. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/08/05(水) 20:31:57 ID:58a229fc6

    これは投稿者の潜在意識の中だったりして
    レベルEの話と似ていると思った

  33. 名前:Rogerfeaks 投稿日:2017/05/17(水) 18:07:51 ID:d9ff815da

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