第2537話 厄落とし(2)

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297 :本当にあった怖い名無し:2011/11/21(月) 05:15:40.60 ID:F1RHx2gi0
>>203さん、遅レスですみませんが、まとめサイト見て吹っ飛んできました。
役落としの儀式はぜんぜん違うけど、似たような経験したことある。こちらの風習は、一般的な厄年は氏神様のところで払ってもらい
それと別の日にやる厄年みたいなのがあるのですが、
米を落としながら、近くの関連する社に行き(人によって違う)、社を清めて夜を過ごすというものです。意味合いとしては、成長するに従って、身体のけがれが増えるので
(このけがれは、悪いものがつくとか罪で汚れるではなく、心が空になるとかいう意味)
それを満たしてもらい、次の成長にそなえるみたいな感じで、怖い感じのものではありません。

儀式の最中はいろいろと制約があり、特徴的なのは、>>203さんとおなじで
米を点々と落としながらお社に向かう途中、ぜったいに振り向いてはいけない、
話してはならない、日が沈む前にお社へつかなければならない、です。

他にも色々とあるのですが、自分はあまり信心深いほうではないので、
地域の人が用意してくれてるところだけ(儀式をやったかどうかバレるところだけ)
ちゃんとやろうと思って、こっそりメモを持って行きました。

夕方、米をもって、塩を口に含んでから家を出るのですが
晴天で、綺麗なゆうやけこやけだなぁと思ったときすでに、雷のような音というか、
地響きのようなものがゴロゴロ鳴っていました。
どこかで通り雨かなと思って気にせずに進んでいると、
いろいろと不可抗力な知り合いとの出会いとかで、さっそく儀式通りにはいきませんでした。

298 :本当にあった怖い名無し:2011/11/21(月) 05:48:42.11 ID:F1RHx2gi0
米だけはちゃんと適当に落して、振り向かずに歩いていたのですが
耳元で、パン!パン!パン!と手をたたく音がして、あれ、儀式の盛り上げ役(?)かなと、
誰かかついて来てるなら、さっそく制約破ったのバレたと思いつつ(誰もついてこない話しでしたが)先を急いでいると、やっぱり耳元で、パンパン手を叩く音がして、横を向くのですがなにもなく。
後ろ振り向いてみたのですが、道下の遠くの田んぼでで近所の子供が遊んでいるだけ。山間なので、隠れるとこはあるとはいえ、音の方向くらいだいたいわかるし
(響いてしまうとわからないけど)山を誰かついていたら、藪の音でわかるし
まだ明るかったので恐くはありませんが、気分的にやっぱり嫌な気分に…。

気持を盛り上げようと、脳内でずんどこぶしを歌っていたのに
サビにさしかかると、また、パンパンパン!って鳴ってサビ歌わせてくれないわ
雷のようなものはずっと鳴っていて、ずっと自分の後ろをついてくるような感じだわで
なんかどんどん落ち込んでしまい、仕方なく音を聴いて分析

雷というか地響きのような音や、手を打つ音とは別の感じで
空気が波打つような感じで、でんでんでんでんでんと一定の太鼓が鳴っていました。

それを聴いていると、からだががゆくなるような(振動するような)感じです。
雷の音は、遠くから響いてくる感じでしたが、
手をたたく音と、太鼓の音は、なにもない空間から鳴っている感じで
遠くまで響かないような感じなのに、不思議と耳元に届いているような。

しばらくまわりを見ていたのですが、音以外にはなにもなかったので
耳鳴りかと思い、お社に向かいました。

家に帰って寝るまで鳴っていて、耳をふさいでみると
耳をふさいだ時にザーッという音が流れるほかに、まだその太鼓と地響きがなっていて
その時になって怖くなったのを覚えています。

318 :本当にあった怖い名無し:2011/11/21(月) 22:23:18.07 ID:RZPFIUGEO
>>297
地方の風習や儀式はエニグマに遭遇しやすい…というか、異界と繋がりやすいってことかな。

319 :本当にあった怖い名無し:2011/11/21(月) 22:40:22.76 ID:zg26YV6r0
>>297
ケガレの語源は「汚れ」ではなく「気枯れ」だっていう説があって
気が枯れて弱ってる状態を祈祷などで保護してもらうっていう意味合いらしい
327 :本当にあった怖い名無し:2011/11/22(火) 01:07:40.71 ID:7699W9zs0
>>297です。

>>299さん >>318さん
私が聴いた音が、>>203さんと同じかどうかはわかりませんが
たぶん、かなり似ている音だと思います。

音がからだを圧迫するような感じと、妙な浮遊感があって
からだがふわぇ~あぇえ~と浮き上がりそうになるので、(もちろん実際には浮いてない)
どこかに、息苦しいなか、ふっと引きずりこまれるのではないかという感じは
怖い人は怖いと思います。

私は一晩、一人でお社にいましたが、息苦しさで一時脂汗というか冷や汗がありましたが
慣れたらもう、不思議な現象は音だけでした。

という具合で、私は怖い話しが大好きで、当時はすでに怖い慣れしてしまい
あの状況でも、だいぶ冷静に考えていました。
>>203さんの体験を読んで思ったのですが

制約がある儀式というのが、自己暗示や、脳の活性or減退に
繋がっている気がするので、段階を踏んで「禅」をやっているような
感じになっていたかもしれません。
出発時からあった、雷のようなゴロゴロの説明はつきませんけども。

>>319さん
きゃっ!元々そういう意味だったのですね、はずかしい!
厄年といえば、なんか悪いものがついて運がなくなる年だと思っていました。
ひとつ賢くなりました。

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『第2537話 厄落とし(2)』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/21(月) 17:19:43 ID:b6e3408db

    こういうのは非常に興味深い話だな。地方によって厄払いにバリエーションがあるのが面白い。

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/21(月) 17:45:02 ID:8a7e77105

    前の人の言ってた「太鼓の音と雷みたいな音、文字にするとただそれだけなんだけど、今までに聞いたことがないくらい不気味で怖い音」っていうのが、どんな感じなのかこの人の読んだらなんかわかった。

    あまりにもあっさり振り向いたから笑えた。

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/22(火) 23:12:33 ID:32d71292a

    家に帰って寝たの?
    社で一泊したの!?

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/22(火) 23:24:14 ID:4ded935ef

    ズンドコ節w

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/23(水) 00:48:05 ID:0537c16a7

    「太鼓の音」っというのは鼓動の音かも? 
    自分のか、何者かのかは解らんけども。

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/23(水) 07:36:19 ID:6b4e1d41c

    途中知り合いと話したり、ふりかえったりしちゃあ、もう儀式の意味ないじゃん。そのあと悪いこと起きてない?

  7. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/23(水) 07:38:45 ID:6b4e1d41c

    一晩お社で過ごして、明け方家に帰って寝るまで音がしていたということじゃない

  8. 名前:297本当にあった怖い名無しです 投稿日:2011/11/23(水) 17:29:52 ID:6be14340b

    自分の体験も個別に掲載されていて、なんかお恥ずかしいです。
    この年は、私のほかに2人厄除けしましたが、同じようなことはなかったみたいです。なので、やっぱり気のせいか、風邪気味だったんだろうと思って忘れていました。
    >>203さんの体験をみてびっくり。同じ山間でのことだし、自然現象か暗示的なものか知りませんが、なにかあるのかもと思ったのです。

    ●杜で一泊したかどうか
    一晩過ごして、朝方帰って寝ました。儀式中は寝てはいけないことになっているのはもちろん、御神体の前で、雰囲気的に寝にくいです。

    ●「太鼓の音」は鼓動の音か
    私も筋肉の軋みとか心臓の音かと思いましたが、それはそれで音がしていたので違うと思います。
    参考になるような近い音を探して、改めて太鼓の音を聴いたら、それとはぜんぜん違った。すみません。

    太鼓の「どんどん」の、「ど」と「ん」のあいだの音で、もっとずーんと重く常に響いてる感じです。

    リズムは一定でかなり早く、ずっときいていたら音の高さが微妙にかわっているのがわかりました。雰囲気としては、超ゆっくり地獄声で歌うホーミーとか、バイノーラルビート?とかに近いかもしれないです。

    ●振り返ったら儀式できていないが、大丈夫か
    儀式で口に塩水ふくんでいたのですが、顔が面白い学校の先生と遭遇してしまい、なんだなにしてるんだと怒られて噴き出してしまったのです。仕方ないです。

    説明するのに話した時点で失敗。なかば儀式を諦めていたのと、音のせいで浮足立つような感じになっていて、妙な圧迫感のなかで、装束から肌が出ているところに、ぬるい風がまとわりつくような(首の産毛をなでられてるような)感じがあって、あれ?っと。振り向いてしまいました。
    あと、手を鳴らす音が聞こえたので、誰か来てるかの確認でした。

    でも不思議と何かが追ってくる気配も、人の感じもなく、実際に誰もいなかったし、景色も普通。儀式中も、家に帰ってからも、書いたこと以外で悪いことは起きていません。

    あと5年だか6年したら、もう一回やらないといけないので、こんどはしっかりやりたいと思います。心配ありがとう!

  9. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/23(水) 20:59:37 ID:c91f9241b

    男?女?
    厄年は男と女でやる年が違うよね。

    203は女で18歳と書いてるけど。

  10. 名前:297本当にあった怖い名無しです 投稿日:2011/11/23(水) 21:59:46 ID:6be14340b

    女です。でも最初にも書いていますが、私が体験したときのは、一般的な厄年とは別の(土着風習な行事)の厄年です。

    最初は女16歳、男18歳でやります。以降、よね年(いね年)といって、その人の生まれ干支と日付から、次の厄年を調べます。たいてい、20代に一回、40代に一回という感じです。
    50代を過ぎると、今度はお社からお金をひろって戻ってくるのがあります。

    場所によっては、人数が多かったりすると日数がかかったり、場所が空いてなかったりと面倒なので、簡易化したり、一般の厄年で行ったり、集団でまとめて行事したりすることも。
    この集団のやつはたまにテレビに出てますので、どこかで見たことあるかもですね。

  11. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/24(木) 16:46:26 ID:9f817ac15

    次は頑張れっ!
    陰ながら応援します。

  12. 名前:297本当にあった怖い名無しです 投稿日:2011/11/25(金) 21:33:21 ID:e656ea3ea

    ありがとう!今度こそ成功させるぞ!

  13. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/29(火) 00:38:00 ID:24a18eea3

    なんというか、伝統的な儀式をちょっと舐めてると言うかふざけてる気がするな
    神様怒ってもう厄落とししなくなっちゃうかもよ。次はまじめに頑張れ

  14. 名前:297本当にあった怖い名無しです 投稿日:2011/11/30(水) 18:55:03 ID:1c3d1e43e

    ありがとうございます。
    読み返したら、確かにふざけているように見ますね。でもふざけてやっていたわけではないのです。

    とにかく制約が多くて、3日じゃ覚えられなかったのです。学生でテスト期間中だったこともあって、頭がぱんぱんで、箸が転がっても面白い状態。
    最悪、みんなが用意してくれているところだけでもちゃんとやろうと思ってしまったのです。幼くて、行事より学校のテストになってしまったのですね。
    次は完璧にちゃんとやります。

  15. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/29(水) 15:09:36 ID:67d096909

    「信心深くない」って自分で言ってるのに、そこを責めるかね
    そもそも信じてないなら、周囲にバレなきゃいいや、程度にしか思わないのは当然

  16. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/16(土) 12:37:33 ID:6628a8a9e

    太鼓は怖いモノの音で、氏神さんか守護霊かが拍手(かしわで)を打って払いながら一緒に歩いてくれたと解釈しますた

  17. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/01/19(日) 19:58:43 ID:85a1310c5

    ふわぇ~あぇえ~でちょっと笑ってしまった

  18. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/07/24(金) 16:08:10 ID:fe4e8be7a

    誰のバージョンか気になるなw
    田端義男だったりしてw