第2220話 笑う狐

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882 :本当にあった怖い名無し:2011/02/22(火) 13:27:03.74 ID:tUwopIHM0
俺の祖母方の実家は旧家だったらしく、面白い話も良く聞いた。
その中から、怖くはないが不思議な話をしたいと思います。

『笑う狐』

親父が子供だった頃、まだ祖母の実家は取り壊されずに残っていた。
古くて大きな家で、天井がなく、代わりに蚕を育てる蚕棚があって、時期になると蚕が桑の葉を食べるムシャムシャという音が聞こえるくらいだったそうだ。
大きな神棚もあり、座敷稲荷を奉った部屋もあったが、親父はその座敷稲荷の部屋が嫌いだったらしい。
理由を聞くと「馬鹿にされたから」と親父は答えた。
詳しく聞くと、語ってくれた。

883 :本当にあった怖い名無し:2011/02/22(火) 13:29:05.05 ID:tUwopIHM0
親父がまだ幼い頃、この部屋で昼寝をさせられた。
させられたというのは、親父自体は子供ながらにあまりこの部屋が好きではなく、いつも違う部屋で昼寝をしていたのだが、邪魔になるからといつもこの部屋に布団をひかれて運ばれてしまうのだ。
そうとは知らず親父が目を覚ますと、そこは嫌いな座敷稲荷の部屋。
あ~やだなぁ、と思ったら、急な金縛りになり体が動かない。目ばかりきょろきょろと動く。
少しの間そんな状態が続くと、声が聞こえてきた。
声のする方に目を向けると、そこは座敷稲荷が奉ってある社。

「子供だ、子供だ」
「誰の子だ」
「(祖母の名前)の子だ、(祖母の名前)の子だ」
「どれ、ちょっと遊んでやんべ」

884 :本当にあった怖い名無し:2011/02/22(火) 13:30:58.55 ID:tUwopIHM0
そういうとその社から、白い狐がヒュルッと飛び出してきた。
狐はささっと親父に近づくと、顔の上をピョンと飛ぶ。
今度は反対側から近づくと、また顔の上をピョンと飛ぶ。
そんなことを何回か続けてから、狐は親父の顔を覗き込むとにやっと笑った。

怖くなった親父が泣き出すと、狐はいつの間にかいなくなっており、金縛りも解けている。
様子を見に来た大人たちに話をしても、誰も信じてくれなかったそうだ。

「狐は笑うぞ」というと、親父もにやっと笑った。

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『第2220話 笑う狐』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/22(火) 15:15:10 ID:60c193494

    喜一じいちゃんシリーズの二番煎じですか

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/22(火) 21:17:28 ID:72953f61f

    ↑そう言われると、たちまち陳腐な話になってしまうが、個人的には楽しく読ませて貰ったぞ
    いたずら好きな神様だけど悪者じゃなさそう。

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/22(火) 22:43:48 ID:c0bdae066

    これ転載だろ

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/22(火) 22:45:32 ID:f42805ed0

    話に無駄がないじゃない!
    読みやすいじゃない!あなた上手よ!
    この手の話…根本的に物怪の類を神としていた人間達が悪いと思います

  5. 名前:名無し 投稿日:2011/02/22(火) 23:42:56 ID:8144d6bef

    なんかムカつくよね子供からしてみれば

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/23(水) 01:30:29 ID:26140bf39

    バカにされたって、狐にかwww

  7. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/23(水) 14:16:13 ID:1d028927e

    ググっても一致する話は見つからなかったが?

  8. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/23(水) 15:46:18 ID:9a25fd0c0

    いや、狐にしたら目を覚ましたからあやしてたダケなんじゃ…、笑うのもこう、可愛いから笑顔になるけど、口の形状上仕方無い形になるし…
    奉られて居るんだし悪さはしないだろ、ただ稲荷子を産み増えるけど…

  9. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/23(水) 18:30:52 ID:e3d7c5ff8

    こういう話好きだな?

  10. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/24(木) 00:32:31 ID:c35521fae

    喜一じいちゃんシリーズ的。

  11. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/25(金) 01:08:29 ID:2724fb81f

    狐からすれば心外この上なし

  12. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/27(日) 07:41:36 ID:4113790bc

    個人的には、創作系のシリーズモノは別のサイトで読みたいな
    ここは文章が多少下手でもいいから、普通の人が日常で体験した不思議な話がメインであって欲しい

  13. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/02/27(日) 21:55:21 ID:7c5d9f51d

    喜一じいちゃんシリーズって評判いいけど、全然面白くない

  14. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/03/02(水) 00:27:51 ID:c9a8628b0

    二番煎じって親族の昔話はわんさかあるけどくくりが広すぎだろw
    親や祖父母など自分より上の親族に昔の話を聞くことなんてごく当たり前のことだと思うが、お前みたいな奴ってそういう当たり前なことすら体験してねーんだな

  15. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/03/09(水) 02:52:53 ID:221938096

    面白がらせたいわけではないじゃん?

  16. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/03/28(月) 00:08:52 ID:10539d225

    最後の一文が創作くささを倍増してるんだろう

  17. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/12/01(木) 13:32:33 ID:cd2cd53ce

    霊的な犬科の動物って、この話みたいに飛ぶものなのかな。
    自分が見たことあるのは昔飼ってた犬の霊かなとおもわれるものだったんだけど、同じ部屋で寝てる家族の頭の上をまさにこの話のように飛んでいた。
    創作認定出てるけど、そこだけ、あ、一緒だと思った。

  18. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/01(水) 07:51:49 ID:f72386876

    文章上手いし(上手過ぎて逆にちょっとそうs(ry
    話も面白いけど最後の一文にイラッとした
    本気で要らない

  19. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/22(木) 19:02:31 ID:7c51f5450

    天井ないってどういうことだよ。

  20. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/10/18(木) 19:05:59 ID:1a1ca7d11

    お前みたいな~
    からは、いらん
    そういう言い方するから荒れるので抑えろ

  21. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/08/29(木) 23:30:23 ID:37e3f9015

    屋根裏が下から見えてる状態なんだろ

  22. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/10/30(水) 13:11:48 ID:97f10b860

    ここだけなぜか名前の行の改行がおかしい

  23. 名前:ahoseek 投稿日:2013/10/30(水) 14:32:10 ID:19a7385d0

    ご指摘ありがとうございます。
    改行を修正しました。