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第3097話 奇跡の走り

410 :本当にあった怖い名無し:2013/07/12(金) 10:05:43.09 ID:uT6/iU+80
小~中学のとき。俺は、とにかく足が遅かった。
運動会の短距離走では当然のようにビリが指定席。
正直、憂鬱でたまらなかった。
中2の運動会でもやる気のなさもあってスタートで
滑って出遅れ、2、3歩目で諦めモードになった瞬間、
頭の奥の方でカチッというような音がした。
そしたら突然周りの動きがスローになり、
気が付いたら全員抜ききって1位でゴールしていた。
みんな唖然、俺呆然。
結局、奇跡の走りはそれ1度きりだったけど、
それ以降、なんとなく走ること自体が面白くなって、
体育の授業でもマジメに走るようにしたら
人並みのタイムは出るようになった。
それまで俺にプチイジメっぽいことしてたヤツが、
「見直した」と言ってくれたのが嬉しかった。
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