第3722話 老婆

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470本当にあった怖い名無し2021/02/27(土) 01:16:55.54ID:b9ERq30n0
大学に入ってから迎えたある夏休みのこと。
その日は友達の実家へお呼ばれしていたので、友達の運転するバイクに乗り、東京から神奈川方面へ国道を軽快に走っていた。
片側2~3車線の両脇がずーっと一面畑になっている国道の左車線を走っている時、ふと左側を見ると路側帯の白線ギリギリに老婆が立っていて、ギョッとした。
一瞬で通り過ぎるはずなのに、表情、眼差し、服装をはっきりと捉えることができた。
そのもんぺ姿の老婆は快晴なのに傘を持ち、虚な目で立っていて、全体的に紫色な感じだった。
車道ギリギリに立って、こんなに晴れてるのに傘も持っちゃって、ボケてるのかなぁとバイクに揺られながら考えていた。
赤信号で止まった時に運転している友達に、あんな車道ギリギリに立って、あの婆さんボケてるのかね。と話しかけた。
友達はそんなモノは見ていない、おまえといると怖いわ!と言い放ち、信号は青に変わった。
やっぱりあの紫色の感じはこの世のモノじゃ無いんだなぁと悟った。
その後、友達の家に着き、コイツは気味が悪いことを言うといじられ、楽しい一日となりました。

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