第472話 不思議な爺ちゃん

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222 :本当にあった怖い名無し :05/02/06 18:58:54 ID:dPL/rfZy0
そういえば。俺じゃあないが、友人の聞いた妙な話。

十年前、友人の祖父が危篤になったそうな。
で、親族一同が集まっている中、今までロクに言葉も発せなかった爺さんが、妙にはっきりした口調で話し始めたそうな。
「○○、すまないが今すぐ、●●の◎に行って、花を添えてきてくれんか。今夜中に出てくれ。」
「●。ワシの遣り残した仕事がある。今すぐ何処何処まで行って、探してきてくれ。恐らくは泊まりになるだろう。」
「◎さん、うちの犬、おるだろう。アレがどうにもおかしいんだ。頑丈な檻にでも入れて、一晩付いててやってくれ。」
「〇、この寝床は具合が悪い。違う部屋…〇の部屋に移してくれ。それと、フロを沸かしてくれ。頼む。」

そう皆にてきぱきと指示を出し、皆、その通りに動いた。結果として、その爺さまの家には殆ど誰も居なくなった訳だ。

その明け方少し前、その爺さまは大往生を迎えた。そしてその数時間後、阪神大震災が起きた。爺さんが移る前に寝ていた部屋は棚が崩れ去り、
親族の寝る筈だった部屋も少し崩れた。犬小屋も瓦礫で埋まったし、家もかなり壊れまくった。

でも死人は居なかった。全員が爺さまの言うとおりに動いていたからだ。犬はケージに入ってて無事だったし、親族は皆、出払っていた。
両隣の家は何人も死んだらしいが、その家だけは死人は全くでなかったと言う。水道も止まったが、風呂が沸かして有ったので問題も無かったという。

そんな不思議な話。

223 :本当にあった怖い名無し[sage] :05/02/06 19:03:05 ID:dPL/rfZy0
友人から聞いた、妙な話だった。スマソ。あと上げちゃった…

聞いた話だと、随分不思議な爺ちゃんだったらしい…
取り合えず、突発的に赤飯を炊くと、良い事の起きる前触れだったらしい。むしろ逆か。

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『第472話 不思議な爺ちゃん』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/03/27(火) 16:18:00 ID:a45ca2549

    なんて言うか、「わかること」の伝え方が上手い爺ちゃんなんだな。

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/10/09(火) 12:21:00 ID:3c97aa72b

    おじいちゃん…!

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/23(日) 15:00:00 ID:7e23ca28f

    じいちゃん・・・・(´;ω;`)

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/02(月) 05:12:00 ID:fd72dd68c

    「明け方地震が起こる」なんて言ってもなかなか信じられないからな。見事なおじいさんだ。

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/11/18(火) 10:53:00 ID:7e0534479

    すごいな

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/10/23(金) 00:48:00 ID:fb25bd0ef

    何がスゴイって、家族みんなを手足のように使う統率力と、それに従うファミリー…拍手!

  7. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/01/28(木) 11:46:00 ID:8b81b38ac

    良い話。無事で良かった

  8. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/06/04(金) 11:04:00 ID:c932fc762

    すごくいい話だ。違う意味でトリハダ

  9. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/05/03(火) 23:52:05 ID:c89399303

    ベテランの予知能力者じゃないとここまで見事な指示は出せないね

  10. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/12/29(木) 17:41:03 ID:a7addd0ce

    こういう漢になりたい