第569話 トイレのドアを叩くのは…

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
900 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/06/08(水) 21:13:32 ID:90Cs7FxW0
空気読まずカキコ。今年の黄金週間におこった出来事。

俺以外の家族が二泊三日の旅行に行ってしまった。
家は結構広い二階建ての一戸建てで昔からあるものを親父が買って家族で住んでいた。
この家には一階と二階にトイレがそれぞれ一つずつあった。
俺の部屋は二階にあるから俺はいつも二階のトイレを使っていた。
その日は学校の特別補習があって家に帰るのが遅くなってしまった。
学校を出たのが七時半ぐらい、家に着くのはいつもだいたい八時ぐらい。
「遅くなっても今日と明日は俺一人だし、立ち読みでもして帰るかな・・・」
などと考えながら道を走っていると急に腹が痛くなった。
「これはヤバイ!!もうあと少しで出る!!」と思いながら、
自転車を全速力で走らせるがこの辺りには公園もコンビニもない。
野糞なんて絶対イヤだったので腹の痛みに耐えながら、家を目指した。
全速力で飛ばしたのですぐに家に着いた。

901 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/06/08(水) 21:14:13 ID:90Cs7FxW0
家に着くなり一階のトイレに入り、カギをかけて用を足そうと便座に座ると
「ドンドン!!」「ドンドン!!」とものすごい勢いで扉が叩かれた。
驚いた俺は用を足すのも忘れしばらく「ドンドン!!」という
ドアが叩かれる音を聞いていた。(なぜか恐怖心はなかった。一瞬驚いただけ。)
全然ドアを叩く音はやまないので呆然として音を聞いていると、急に音が止み、ものすごいでかい声でいきなり叫び声がした。
「〇×△□#$★▽~!!」なにを言っているのかは全然聞き取れなかった。
しかしその言葉を聞いた瞬間、なぜかものすごい恐怖に襲われた。そしてドアを叩く音再開。
俺は頭を抑え、ガタガタ震えながら音が止むのを待った。
頭の中ではなぜかお経や神頼みの言葉ではなく「ここは俺が使っていますからどうか二階のトイレに行ってください!!」
と祈っていた。そうすると俺の祈りが通じたのか、音が止み階段を駆け上る音が。
俺は音が止んだ後もしばらくトイレの中にいた。腹の痛みも便意もすでに消えていた。
902 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/06/08(水) 21:14:40 ID:90Cs7FxW0
しばらくして気持ちも落ち着いてきたのでとりあえずトイレから出ることに、そしてそのままなにも持たず家を出て友人の家に行った。
事情を話したら友人は今晩泊めてくれるとの事。でも明日から友人一家は出かけるので明日は家に帰らなければならない。
そして次の日、俺は友人に礼を言い家に帰る・・・予定であったが、いざとなると勇気が出ずしばらくファミレスに行ったり本屋で立ち読みしたりした。しかし、明日はまた補習があるので家にはどうしても帰らなければならない。意を決した俺は家に帰ることにした。
まだ昼の三時ぐらいだったので周囲は明るかった。家に入ってまず目についたものは無造作に投げ捨てられたバック。
しかし、明日の補習に必要な物は二階の俺の部屋にある。しばらくその場に座り込み考えたが結局二階にあがることにした。
そして二階に上がろうと階段に足をかけた瞬間、急に腹に痛みが!!それも昨日の比じゃない。
「もう出る!!もれる!!」と思いすぐに一階のトイレへ。
しかしなぜかカギが掛かっていてあかない。俺は全力で扉を叩き続けた。しかし扉は開かない。
「あけてくれ~!!」と誰が中に入ってるわけでもないのに大声もあげた。そしてまた扉を叩きはじめた。
その瞬間気づいた。「これって昨日と同じじゃないか。」と。
「じゃあ、昨日扉を叩いていたのは俺!?」わけが分からないままとりあえず二階のトイレへ・・・行こうとしたがすごく嫌な予感がしたのでお隣の家へ。お隣の人は俺の表情を見るなり「どうしたの!?」と聞いてきた。とりあえず俺は「トイレ貸して下さい!!」と言い、
トイレを貸してもらった。トイレから出るとお隣さんは困惑した様子だったが俺が「なんでもありません・・・。」と言うとそれ以上は聞かなかった。
結局その日はファミレスで夜をすごした。
次の日、家の前で家族の帰りを待ち事情を話したが誰も信じてくれなかった。

以上、怖くないしあんまり不思議でもない話を長々とすいませんでした。
誰かこんな体験したことありませんか?

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

『第569話 トイレのドアを叩くのは…』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/05(金) 14:50:00 ID:a6aca6a82

    これはおもろい

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/08(月) 23:52:00 ID:5e13633fc

    よくできてる

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/10(日) 02:38:00 ID:cb82a277e

    案外、ほとんどの怪談はこの現象かも

  4. 名前: 投稿日:2007/12/15(土) 12:32:00 ID:110f2b3ea

    力作!

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/20(木) 09:31:00 ID:851ca30b0

    そのまま二階のトイレを使ってたらどうなってたんだ

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/02/17(日) 13:51:00 ID:6762f328e

    無理矢理ドアこじ開けたらどうなってたのかな

  7. 名前: 投稿日:2008/09/10(水) 15:09:00 ID:ac94a0850

    わけわかめ

  8. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/11/13(木) 01:11:00 ID:5562bf14b

    2階に行ってたらどうなってたんだろ。
    時空の歪みおっかない。

  9. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/11/20(木) 07:25:00 ID:d60d5d207

    めっちゃおもろい

  10. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/01/13(火) 14:43:00 ID:70f37ffd9

    面白いけど、本人はムチャクチャ大変だったろう

  11. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/01/16(金) 17:33:00 ID:22b892abe

    お隣さんは2日続けてトイレ貸して下さったの?

  12. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/08/10(月) 15:42:00 ID:17f6ffcbb

    キッチンでドッペルに会った話と似てる
    こういうのよくあるのかな

  13. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/02(金) 18:44:00 ID:359dfc9c9

    自分もワープしてるけどウンコももう一人の自分の腹にワープしてるって事だよね?

  14. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/02(金) 21:25:00 ID:8b0622eb2

    こういうの良いな

  15. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/04(日) 06:22:00 ID:9fbf3d724

    いやいや怖いって!!!

  16. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/04(日) 12:04:00 ID:9f11cda0b

    わあ、これ興味深ーい!面白かった!

  17. 名前:あさ 投稿日:2012/04/08(日) 16:35:14 ID:d53c708e4

    突然の便意が一番怖い。

  18. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/12/15(土) 21:36:31 ID:3efd0cd2d

    便意は恐怖を凌駕する。

    初め、怖さを覚えなかったのは便意のなせる技だろうね。

    便意が去った後、恐怖が襲ってきた、と。

    便意最強w

  19. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/12/16(日) 05:53:03 ID:6511a06e4

    もう一人の自分に出会ってしまうことが一番怖いね

    ドッペルゲンガーに出会うと消滅するのは本当かもしれない

  20. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/09(木) 22:04:33 ID:6dd78cc09

    ドラえもんがのび太の宿題を手伝う話みたい

  21. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/03/10(月) 01:03:02 ID:146c15c32

    怖いし面白い