第705話 血の臭い

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728 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/01/18(水) 16:59:50 ID:r2DQOJxR0
>>720を読んで思い出したんだが、肉親の死と血に纏わる
不思議な体験を俺もしている。
この話しは某心霊サイトにも投書したことあるから、オカ板住人
なら目にした事があるかも知れんけど。

俺の姉貴が二人目の子を身篭って、順調に5ヶ月を過ぎていたある朝、
当時高校生だった俺が起きて、2階の自室から階段を下りていると、
1階から血なまぐさい臭いがしてる事に気付いた。
俺は朝から魚でも捌いてるのかと思い台所を覗くと、普通に朝食と弁当
の支度をしている母ちゃんがいるだけで、魚も血なまぐさい原因となる
ような事も何もしていなかった。母ちゃんに「なんだこの血の臭いは?」
と聞いたが、「何にも血の臭いなんてしてないよ」という。
おかしいなぁ~と首を傾げながら、てめえの鼻血か!と思い鏡ももちろん
覗いてみたが何の形跡も無い。

長くなったから分けるな 

729 :728の続き[sage] :2006/01/18(水) 17:18:38 ID:r2DQOJxR0
臭いの元を辿ると、便所の方から血なまぐさい臭いが強いので、
なんだよ!どんだけ匂うんだよ生理ってのは!とトイレに気持ち
悪くなりつつ入ったが、別段トイレの外より中が匂う訳でもなく、
匂いの元がはっきりしないままだった。
姉貴はまだ起きてきておらず匂いを感じるか聞けずじまいのまま
学校に出掛けた。帰宅しようと玄関まで来たとき、なんだか家が
重苦しい雰囲気に包まれているような感じがした。中へ入ると直ぐに
母ちゃんが飛び出してきて「実はねさっきお姉ちゃんがトイレで流産
しちゃったの。今は病院から戻ってきて二階で寝てるから、静かに
そっとしておいてあげてね」と落ち込んだ表情で俺に話してきた。

俺も姉貴の不幸に落ち込んで自室へそっと入ってはっ!と思い出した。
朝方の血なまぐさい匂いはこの事の暗示してたのかと。
母ちゃんも朝方の俺の話を思い出し、「やっぱり姉弟だからかねぇ~」
としみじみ話した。
長々とすまんね。こんな話まだ他にもあるからまた今度でも。

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